食欲に関わる2つのホルモン
罪悪感を抱えての生活なんて、早く卒業しませんか?
両者はブレーキとアクセルの役割をそれぞれ果たし、調節を行っています。摂食中枢が働くと、空腹信号として胃から食欲亢進ホルモンである「グレリン」が分泌されて食欲が増します。逆に満腹中枢が働くと、満腹信号として脂肪組織から食欲抑制ホルモンである「レプチン」が分泌され、食欲が抑制されます。
寝不足で食欲を抑えるのは不可能!?
高糖質&高脂質の食べ物がやめられない理由はホルモンにあった?!
さらに、睡眠時間が減りレプチンが減ってグレリンが増えると、今度は目を覚まさせる働きとともに食欲を増す作用のあるホルモン「オレキシン」を分泌させる神経細胞が興奮することもわかっています。
一説によると、睡眠不足の日はいつもより食欲が25%増し、1日あたり350~500kcal余分なエネルギーを摂取するようになるそうです。つまり、寝不足の状態で食事制限をしたり食べたいものを我慢することは、相当なストレスがかかることだと考えられます。
寝不足はジャンクフードがお好き
男性はラーメン、女性は菓子パンが食べたくなる傾向に!
セロトニンは癒しだけでなく心の健康維持にも貢献し、ストレスやイライラを緩和して気分を落ち着かせてくれます。睡眠不足のときに炭水化物を食べると気分が良くなり、脳はこの「楽」の感覚を記憶します。すると、「これをすると気持ち良くなる!」という脳内ネットワークを作り、常にそれを欲しがるようになってしまうのです。糖質や脂質の摂りすぎは健康、美容の大敵ですが、継続的に摂取するうちに「もっと食べたい!」と要求が高まってしまい、どんどん摂取量が増え、少量では満足しないようになってしまいます。
日本型食生活の実践を促進するために農林水産省と厚生労働省が策定した「食事バランスガイド」でも、菓子・嗜好飲料は1日200kcal程度を目安にするよう示されています。煎餅だったら3~4枚、ショートケーキなら小さめ1個程度です。まずはぐっすり眠って乱れた食欲の中枢を正常に戻しましょう。