40代の生命保険とは?
40代、30代とは違う?
生命保険も、10年前の加入当時の設計のままだと、お子さんが増えたり、住環境や収入が変化したり、現時点で期待するものと異なる場合があります。また、子どもの教育費など、30代では金額が見えなかった支出が現実のものとなって負担を感じている家庭も多いのではないでしょうか。
子どものいる40代男性に必要な保障とは?
40代は、無駄な保険料を排除しなければ、後々辛くなります。こうした状況を踏まえて、選択と集中が必要となります。すなわち、一見必要かと思われる特約などもすっぱりと切り、本当に必要な保障に絞込むべきです。保障を絞るということは、保障をシンプルにするということです。生命保険には様々な特約があります。個々の保障は魅力的ですが、あれもこれもと付けていては保険料がかさむばかりです。最も重要なリスクである死亡保障、可能性の高いリスクの入院保障、50パーセントの確率で罹患するガンの保障に絞っていく必要があります。
●死亡保障のステップ1 : 死亡保障はいくら必要か
一家の大黒柱であるお父さんの死亡によって、残された家族は収入を失います。その失われた収入の穴を埋めなければ残された家族は生活ができません。
仮に、それまで毎月の生活費が20万円であれば、20万円×12ヵ月、1年間で240万円必要です。もし奥さんが働かないという選択をしたなら、40歳から80歳までこの金額が必要になります。240万円×40年=9600万円です。この金額全てを保険に頼るとすれば、これが必要補償額となります。
しかし、公的年金からの給付が4000万円あったとすれば、9600万円から差し引いて5600万円。現在の資産が2000万円あれば、生命保険で調達しなければいけない資金は3600万円となります。
上記はあくまで一例にすぎず、各家庭の事情があると思いますので、夫婦で相談して、いくら保険を使って調達すべきかを検討してください。公的年金については社会保険事務所で確認することができます。目的を明確にすることで無駄はなくせます。商品や保険会社を選ぶ前に、まずは必要保障額の計算です。
●死亡保障のステップ2 : 年金で受け取るか、一時金で受け取るか
死亡保険金の受取方法は、年金のように分割で受け取るタイプの収入保障定期保険、一時金で受け取る定期保険があります。
生活資金の穴を埋めることを目的とするのであれば、年金のように受け取ったほうが生活設計は立てやすいと言えるでしょう。大きな金額が入ってくると、気が大きくなって使ってしまう人が多いようです。
●死亡保障のステップ3 : 何歳まで保険を掛けるか
死亡保障は何歳まで必要か。子供が独立するまでという考え方で加入している人が多いのではないでしょうか。しかし、高齢化社会ということを考えた場合。子供が独立したあとの妻の生活費も死亡保障でカバーする必要があるかもしれません。検討が必要です。人生の締めくくりの年代で、孫にお小遣いも上げられないような状況にならないように準備する必要があります。
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