家計の支出の中で一番多いのは「食費」
家計の支出で大きい食費
●全国の家計収支の平均(平成24年 勤労者世帯)
・収入…46万7774円(世帯主収入に配偶者収入、その他の収入なども含めた合計)
・消費支出
食費…6万2494円
その他の消費支出…5万7167円
交通・通信費…4万3906円
教養娯楽費…2万8033円
住居費…2万2136円
水道・光熱費…1万9059円
教育費…1万3347円
被服および履物…1万1928円
保健医療…1万36円
家具・家事用品…8725円
(総務省家計調査報告 平成24年平均速報結果の概況より)
収入のうち生活費(消費支出)は約27万7000円で、内訳は上記の通りです。一番多いのは食費です。次に多いのは「その他の消費支出」ですが、これにはどんなものが含まれているかというと、こづかい、仕送り、冠婚葬祭などの交際費、傘や時計やかばんなど身の回りの品、美容院のカット・パーマ代、シャンプーや化粧品、温泉や銭湯の入浴料、たばこ代など。いわゆる日用品や日常的に利用するサービスです。
ということで、平均的な5大支出は、食費、小遣いや日用品、交通・通信費、教養娯楽費、住居費です。ちなみに住居費は家賃や設備の修理代、火災保険料などで住宅ローンは含まれていません。支出の中の住宅ローンについては、この記事の一番最後で紹介します。
携帯電話代が年々増加している
交通・通信費のうち交通費には、バスや鉄道の運賃や定期代のほか、車の購入費やガソリン代、駐車場料金、自動車保険料なども含まれます。通信費は、郵便代のほか固定電話料、携帯電話料などです。ここ数年の傾向として携帯電話の通信料が大きく増加しています。平成7年までは電話通信料は月6000円以下だったものが、平成8年から増えて、月1万円を超えるようになっています。
被服費は低下傾向にある
携帯電話代が増加している一方で、生活費における割合が年々減っているのは被服および履物費。生活費(消費支出)月27万6830円のうち被服および履物費は1万1928円で割合では4.3%です(平成24年の全国の勤労者の平均)。平均的な5大支出には含まれていないのに、ある世代では5大支出に入るものがあります。どんな支出でしょうか?
40代は教育費が5大支出に
40代は教育費の負担も大きい
●世帯主が40歳から49歳の消費支出の平均(平成24年 勤労者世帯)
食費…7万2893円
その他の消費支出…5万6932円
交通・通信費…4万7805円
教養娯楽費…3万4717円
教育費…2万9394円
水道・光熱費…2万3185円
住居費…1万5386円
被服および履物…1万4884円
保健医療…1万162円
家具・家事用品…9639円
(総務省家計調査報告 平成24年平均速報結果の概況より)
これは、あくまで平均ですから、もっと負担感を感じているお宅もあることでしょう。冒頭でも紹介しましたが、仕送りをしている場合は教育費ではなく、第2位の「その他の消費支出」に入ってきます。
住宅ローンの平均返済額は9万4295円
住宅ローンを借り入れているのは勤労者世帯のうち37.4%。毎月の返済額は1世帯当たり月平均9万4295円。住宅ローンは借入金の返済のため消費支出には含まれませんが、家計の中では食費以上に負担の大きい項目ということになります。住宅ローンを抱えて教育費を負担する時期が家計のもっとも大変な時期と言われています。
今まさに真っ只中の方は、もうひと頑張り! その手前の方は早めに対策を。
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