“幅広”が世界的なトレンド
新型アコード プラグインハイブリッド。間もなく発売される次期型アコードの車幅は1850mmもあるという
間もなく発売される次期型アコードは車幅が1850mmもあるという。ワイドボディになった新型クラウンで1800mm。いかに幅広のボディかイメージしていただけることだろう。アコードに関わらず最近クルマの幅が広くなってきた。理由は簡単。世界的に幅を広げる方向になっているからだ。
ちなみにシビックやカローラと同じ『Cセグメント』に属す新型ゴルフですら車幅1800mm! マツダなど国内専売車はビアンテくらいしか無くなったこともあり、新型車についてはすべて国際水準の車幅になっていくだろう。参考までに書いておくと、アテンザは1840mmある。
もちろん軽自動車や、Aセグメント(マーチ級)と呼ばれるコンパクトカー、そして日本専用ボディを作れる2リッター級のミニバンは現在の車幅を維持すると思う。されどBセグメント(フィット級)以上はどんどん幅広いボディになっていくことだろう。ただ興味深いことがある。
カタログの車幅は実際とは違う!?
クラウンHybrid ロイヤルサルーンG (2WD) (プレシャスシルバー) 〈オプション装着車〉 。新型クラウンの車幅は1800mmだ
日本のカタログはドアミラー無しの車幅のスペックしか表記していない。一方、走るときはドアミラーを開いたままである。本来ならドアミラーを開いた状態でのスペックもカタログに載せて欲しいところ。この数字、自動車メディアもあまり取り上げてこなかった。
以下、どんな数字なのか紹介してみたい。前出のアテンザの車幅は1840mmで同じマツダのSUVであるCX-5と同じ。ドアミラーを開いた状態だとどうか? 何とアテンザ2113mmに対し、CX-5は2170mmで57mmも広い。実質的に車幅が57mm広いのと同じこと。
また、全幅1695mmと5ナンバーワクに収まっているトヨタ・ヴォクシーは2050mmあり、車幅1750mmながらドアミラー展開時1988mmのマツダ・プレマシーより68mmも広い! ここまで読んでいただくと、「ドアミラーを含んだ車幅」の重要さが理解してもらえるだろう。
さて、ドアミラーを含む車幅はどうやって調べたらいいか? 実車で計るのも難しい。定規の当てようがないからだ。もし買うことが決まっているならディーラーに聞けば教えてくれる。検討している段階であれば自動車のメーカーのお客様相談コーナーに聞くしか無い。
参考までに書いておくと、マツダ車はすべてのモデルのドアミラー展開時の車幅を公式Webの『Q&A』コーナーに出している。トヨタは車種によって出ている。今後、AllAboutで紹介する新車ガイドには、必ず自動車メーカーからドアミラー展開時の車幅を聞いて紹介したい。