オーストリア/ウィーン近郊の見どころ

ウィーンから中世の魅力溢れる古都グラーツへ小旅行(3ページ目)

オーストリアといえば、音楽の都にしてハプスブルク家の牙城であった首都ウィーンと、モーツァルトが生を受け、夏には毎年音楽祭の開催されるザルツブルクが何と言っても双璧の観光スポット。でもウィーンから列車で2時間の場所に、日本人好みの意外な穴場スポットがあるのです!

ライジンガー 真樹

執筆者:ライジンガー 真樹

オーストリアガイド

グルメ好きにはたまらないお土産!
グラーツ発のカボチャの種をしぼった珍しいオイル

Kuerbiskernoel

グラーツ発祥の、透き通った濃い緑色のカボチャの種オイル。サラダだけではなく、メインディッシュやデザートにかけて食べても美味しい、万能オイル

グラーツはオーストリアの誇るカボチャの名産地であるため、お土産にぜひお勧めしたいのがこちら、カボチャの種を絞ってつくられたキュルビスケルンオイル(カボチャの種オイル)。このオイルは、シュタイヤマルク州産のペポカボチャと呼ばれるカボチャの種を、コールドプレスもしくはホットプレスで絞った植物性の油。植物油というと通常は金色ものが多数を占める中、こちらは驚くような濃いエメラルド色の液体をしており、味も匂いも香ばしいのが人気の理由。

使用方法は幅広く、サラダのドレッシングやカボチャスープのトッピングとしてだけではなく、ステーキにかけたり、チーズやパテ(肉や魚から作った、パンに塗るペースト)と和えたり、はたまたアイスクリームやパフェに垂らしたり、ベイクドケーキを焼く際に生地に混ぜこんだりと、まさに大活躍。

またキュルビスケルンオイルはビタミンEを豊富に含むため、抗酸化作用に優れており、美味しいだけではなく健康維持に貢献しているとの研究報告も。主に動脈硬化や前立腺炎、高血圧などに効果があり、化粧品として用いた場合には、皮膚の乾燥や老化、妊娠線を予防してくれるのだとか。

そんな万能選手のキュルビスケルンオイルですが、実際にお店で棚に並ぶ商品の数々を目にすると、一体何を基準に選べば良いのか迷ってしまうはず。類似品とは違い、本物のシュタイヤマルク産のキュルビスケルンオイルは厳しいEU基準にのっとった審査を通過しているので、とてもハイクオリティ。本物は、ボトルの帯封に検査番号とともに"Steirisches Kürbiskernöl g.g.A."(シュタイヤマルク州のキュルビスケルンオイル、原産地表示)との記載があるので、ぜひご購入の目安になさってくださいね。


グラーツは首都ウィーンと比べると小規模な田舎町ですが、意外に見どころやグルメスポットが満載。ウィーンからの小旅行をコンパクトに楽しめることができるので、日本からご旅行の皆さまにもぜひお勧めです!
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