オーストリア/ウィーン近郊の見どころ

ウィーンから中世の魅力溢れる古都グラーツへ小旅行(2ページ目)

オーストリアといえば、音楽の都にしてハプスブルク家の牙城であった首都ウィーンと、モーツァルトが生を受け、夏には毎年音楽祭の開催されるザルツブルクが何と言っても双璧の観光スポット。でもウィーンから列車で2時間の場所に、日本人好みの意外な穴場スポットがあるのです!

ライジンガー 真樹

執筆者:ライジンガー 真樹

オーストリアガイド

皇室御用達店で、オーストリアの伝統的な軽食を

Edegger-Tax

皇室御用達の名に恥じない、格式高い店構えのエーデッガー・タックス。1569年にはすでに史実に登場するほど歴史が古く、1883年の皇帝グラーツ滞在時に宮廷への出入りを開始

学生人口の多いグラーツは、お手頃な軽食店が多いことでも評判です。旧市街を練り歩いていると、道の左右や細い裏通りに至るまで、お洒落でこじんまりとしたカフェに次々と出くわすはず。4月から9月の夏季であれば、通りに張り出されたオープンカフェにてゆったりとくつろぐローカル客や観光客でにぎわう様を目にする機会も多いでしょう。

グラーツはウィーンよりも地中海に近いため、魚介類を振る舞うオーストリア料理やイタリアン・レストランもちらほらと目にするものの、ローカル客には、朝食や軽食をメインに取り扱った気軽なカフェが圧倒的に大人気。その中でもとりわけ有名なのが、かつて皇室御用達であったベーカリー併設のカフェ、ホフベッケライ・エーデッガー・タックス(Hofbäckerei Edegger-Tax)です。

Kaiserschmarrn

ハプスブルク皇帝フランツ・ヨーゼフ1世にこよなく愛されたとされるカイザー・シュマーレン。デザートとしてだけではなく、メインディッシュとしても食される

このカフェでは横のベーカリーから焼きたてのパン類を注文できるほか、美味しいベーコン&エッグに、ウィンナーコーヒーの一つであるメランジェが付いたお得な朝食セットメニューや、オーストリア特有の甘い軽食やデザート類などをオーダーすることが可能。中でもお勧めは、カイザーシュマーレンと呼ばれるオーストリア風のパンケーキ。卵をふんだんに使用して、ふんわりと焼き上げられたパンケーキを細かく砕いたものに、パウダーシュガーをたっぷりと振りかけ、温かいプラムのコンポートや、カラメルをまぶしたナッツやレーズンなどがトッピングされているのが特徴。デザートとして食べる場合は、結構ボリュームがあるので、2~3人でシェアすると良いでしょう。

<DATA>
k.u.k Hofbäckerei Edegger-Tax(皇室御用達ベーカリー エーデッガー・タックス)
住所:Hofgasse 6, A-8010, Graz
電話番号:+43-(0)316-83-02-30-0
営業時間:月 ~ 金 6:00 ~ 20:00、土 6:00 ~ 15:00

続いては、グラーツのお土産情報! 
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