スーツは素材で使い分ければワンランク上の着こなしに
色や形選びは慎重になる人が多いのに、何故か素材選びはおろそかになる人が多いのがスーツ。でも、素材一つで見た目はもちろん着心地も変わりますし、あなたのビジネス環境への向き・不向きもあります。まず、最も一般的なのがウール100%のスーツ。ウールというと「暖かい素材」というイメージを持つ方も多いのですが、スーツに使用されるウール地は、薄手のものであれば春夏にも着用できるオールシーズン対応素材。繊維自体が呼吸するように湿気を放出してくれたり、しわになりづらかったりと、非常にメリットの多い素材なのです。
でもそのままではストレッチ性はありません。そこで最近では、加工によってストレッチ性を持たせているウールスーツも多く出ています。よく動く職種の方は要チェック!
また、ウールにシルクが混紡されると、こんな風に美しいツヤ感が生まれます。紺やグレ-、ベージュといったベーシックなカラーでも、表面に光沢感があるだけで華やかさがぐっと増し、一味違うスーツスタイルを演出してくれます。
シルクならではの軽やかさが快適な着用感をもたらすというメリットも。
こちらはウールにモヘアが混紡された生地。シルク混の生地と同様、光沢感が生まれるというメリットの他、モヘアは生地にハリを加えます。
そのため、モヘア混の生地にはシャリシャリとした質感が出て、春夏にふさわしい清涼感のある仕上がりに。
動きやすさの面では、伸縮性のあるジャージ素材のスーツがNo.1。しっかりした仕立てであれば見た目のきちんと感はウールスーツとまったく遜色ないため、一度着ると病み付きになるはず。袖をまくり上げたり、上下バラしてカジュアルダウンしたりといったアレンジが効きやすいのも見逃せません。
今回ご紹介したレディーススーツの選び方は、トレンドに関係なくずっと使える基本的な内容ばかり。スーツの購入の前にはぜひ見返して、賢いお買物をなさってくださいね。
【協力】
NEWYORKER(ニューヨーカー) http://www.newyorker.co.jp/
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