日本で最初に韓流ブームを巻き起こした『冬のソナタ』や『天国の階段』の印象が強いためか、韓国ドラマというと、出生の秘密、難病、記憶喪失、貧富の差、異母兄弟の三角関係など、コテコテの王道要素を思い浮かべる方も多いと思います。最近の韓国ドラマはジャンルが多様化し、それらの要素は減りつつありますが、やはり難病ものドラマは年に数本は製作されています。また、難病ものというと日本では若者の純愛物が多いのに対し、韓国では家族の絆を描いた作品が多いのも特徴です。

韓国中が涙した故チェ・ジンシルの代表作『バラ色の人生』

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残された時間を懸命に生きる妻と支える夫の感動作

ふがいない両親のもとに生まれて幼い頃から苦労続きのヒロインが、結婚してからも夫の家族に虐げられ、さらには夫の浮気で離婚の危機に。そんなときに、末期の胃がんだと宣告されるという、どこが『バラ色の人生』なんだ!とつっこみたくなるようなタイトルのドラマなのですが、後半は夫が妻の病状を知って改心し、これまでいかに妻が自分のために尽くしてきてくれたかを思い知り、献身的に介護をするという物語です。残される家族の経済状況を考えて延命治療を望まず、苦痛にひたすら耐えながらも2人の娘の将来を案じ、自分に残された時間が最高に輝けるように静かに死の準備を始める妻。そして彼女の大切さに気づいて2度目のプロポーズをする夫。二人が織りなす夫婦愛は号泣必至で、韓国では視聴率47%を記録した大ヒット作です。妻役を演じるチェ・ジンシルは韓国を代表する大女優であり、読売巨人軍に在籍したことのある投手チョ・ソンミンとの離婚後に、本作で復帰。病魔に苦しむ姿を鬼気迫るほどの迫真の演技で表現して大絶賛されました。残念ながら彼女は2008年に自ら命を絶ってしまいましたが、本作を見れば彼女がいかに素晴らしい女優であったかがわかると思います。