ブラウン久々の新機軸は、「冷やしながら剃る」

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ブラウン「ブラウン クールテック CT4s」実売価格19800円前後

ブラウンと言えば、電気シェーバーの代名詞のようなメーカー。かつて、朝の通勤時のビジネスマンをつかまえて髭を剃ってもらって、「こんなに剃れましたよ」ってやるCMが印象的でした。それは、剃り残しなのか、髭が伸びる速度の問題なのかとか思って見ていた記憶があります。そういうガイド納富は、父親がブラウンのシェーバーの愛用者だったこともあり、初めて使った電気シェーバーはブラウンの「マイクロン・プラス」でしたし、一人暮らしをするようになって自分で購入したのも、ブラウンの「フレックス・コントロール」でした。

外刃の山を二つにしたり、ヘッドが動くようにしたり、洗浄乾燥を自動的に行う装置を発表したりと、常に電気シェーバーの機能面での最先端を走るメーカーでもあり、ガイド納富は、その「機能」の面白さが好きで、新しい製品が出るたびに購入していました。剃り味や剃る性能などは、好みがあると思うので、ブラウンがナンバーワンだとは思わないのですが、電気シェーバーに新しい「機能」を搭載していくという点で、ブラウンはとても面白いメーカーだと思うのです。ところが、自動洗浄乾燥機以降、長い間、新しい「機能」の登場が止まっていたのです。
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パッケージはこちら。充電台、ACアダプター、ケースが付属する。

今回、登場した「ブラウン・クールテック」は、久しぶりの「新機能」を搭載した製品。ブラウン好きのガイド納富(目覚まし時計も、ブラウン製を未だに愛用中)は、早速入手して、ここ数週間、毎日使っています。その感想を一言で言えば、「確かにヒリヒリしない」。アフターシェーブローション要らずの電気シェーバーが遂に登場した、という感じです。

冷蔵庫の仕組みを小型化して内蔵

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二つの外刃の山の中央、S字型クセ髭トリマーの横にあるバーが冷却用のクーリングバー。

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内部はこんな感じ。冷却用のクーリングバーはプレート状になっているのが分かる

仕組みは意外にシンプル。ブラウンのシェーバーならではの、二つの外刃の山の中央に、一本のバー(クーリングバー)があり、このバーが冷えるために、刃が当たる肌も常に冷却されるという仕掛け。冷やすためのメカニズムは、単純に言えば冷蔵庫と同じ。クーリングバーの下、グリップの中にあるヒートシンク部分に熱を集めることで、相対的にクーリングバー部分を冷却するわけです。このシステムを、電気シェーバーのサイズに凝縮する事が技術的にとても難しかったと言います。ガイド納富も、最初話を聞いた時には、ファンを回して冷やすのかと思っていたのですが、考えてみると、シェーバー内部でファンを回すと剃った髭が飛び散ってしまいます。電気的に冷やそうと思うと、確かに、この方法が合理的です。
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クールテックでのシェービング中のサーモグラフィー。肌の温度が下がっているのが分かる

実際、かなり冷えます。冬場はキツイかも、というくらいですが、実は6度くらいまでしか下がらないので、必要以上に寒い思いをすることはありません。それでも、上のガイド納富が「クールテック」を使って髭を剃っている様子を撮影したサーモグラフィの写真を見てもらえば分かるように、髭を剃っても肌が熱を持たず、それどころかクールダウンして行きます。モーターの振動や摩擦による熱は、肌を赤くしたり、ヒリヒリさせたりするのは、電気シェーバー愛用者には周知のこと。ガイド納富も、かなり赤くなる方で、夏場は、髭を剃った後に冷水で顔を洗わないと外出出来ないほどでした。それが、全くなくなるのですから、髭を剃るという行為そのものが快適になります。

冷却による「優しさ」と「剃り味」の関係

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髭をキャッチする二つの山の間の距離が長いこと、ヘッドが可動しない事で、従来のブラウン製品より少しだけ剃るのに時間がかかる

当たり前ですが、髭を剃るに当たって肌の負担が軽くなるという事は、「深剃り」が浅くなる、という事にも繋がります。本来、この二つは相反するモノです。深く剃れば、肌への負担が増えるのは当然です。ただ、剃った端から冷やす、という方法は、深く剃っても大丈夫、という事かもしれません。実際、ブラウンの方は、その相反する機能を一つにしたと仰っています。では、実際に剃ってみてどうかというと、これが、「深剃り」に関しては確かに従来のタイプと比べても、それほど劣っていないと思います。肌が痒くならないで、この深剃りは流石ブラウンといったところでしょうか。

ただ、髭剃りに要する時間が、少しだけ長くなりました。その原因は、二つの刃の山の相手に入れた冷却のためのクーリングバーです。このバーが入った分、二つの山の間の距離が長くなり、その分、髭を外刃がキャッチし難くなるため、やや丁寧に剃る必要があるのです。また、クーリングバーが入ったためヘッドが固定されてしまい、鼻の下や顎の先といった、細かい部分を剃るのに、本体をかなり傾けなければならなくなりました。そういった、少しの手間の分、剃る時間は少しだけ長くなりました。これは、現在のところ、構造上仕方のない事ですが、考えてみれば、アフターシェーブローションなどを使う手間はないので、結局、少しの差で「クールテック」の方が「髭を剃る」という行為全体を早める事が出来るようです。

ガイド納富の「こだわりチェック」

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洗浄器付きの「CT6cc」(実売価格24800円前後)も用意されている。こちらは本体がブラックになる

色々書きましたが、実際の所、ガイド納富は、肌のヒリつきを抑えるために、肌を冷やしながら髭を剃る、という強引なアイディアを高度な技術で実現したという、その事実が好きなんですね。そして、本当に、冷やしながら剃ると快適なのも嬉しいのです。「おお冷えてる」と思いながら剃っていると、面倒な「髭剃り」という行為も楽しめるんです。しかも、そんなクーリングバーなどを搭載しながら、水による丸洗いにも対応しているし、自動洗浄乾燥機対応の製品の用意もある、というのもブラウンらしいと思います。
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付属の充電スタンド。充電はこのスタンドに付属のACアダプターを繋いで行う

細かい事を言うと、ボタンの配置の問題で、髭を剃っている最中に、つい冷却ボタンに触ってしまい、冷却機能をオフにしてしまう事がありました。しかし本体をよく見ると、ボタンの上に親指を置くための窪みがあって、そこを持つようにすると、ボタンの誤動作がなくなりました。良く出来たインターフェイスだと思います。ただ、それならば、何故、本体に直接電源コードが挿せないんだとは、ちょっと思います。水洗い対応のためだとは思うのですが、充電機無しでは充電出来ないのは、旅行などを考えると少し不安もあります。充電器がかなりコンパクトなので問題ないのかもしれませんが。このあたりは、継続して使ってみて、また考えようと思います。

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