電気ケトルのトレンド

ここ数年、ぐんぐんと普及が進んでいる「電気ケトル」は、フレッシュなお湯でお茶を楽しむ外国ではメジャーな家電。日本も同じお茶をたしなむ国なのに、長いこと保温機能がある電気ポットが親しまれていたのは、不思議ですね。そんな背景もあり、今までは海外メーカーの製品が多く発売されていましたが、最近は国内メーカーも機能性の高い製品を発売しだしています。

「電気ケトル」は、直訳すれば「電気ヤカン」。その名のごとくお湯を沸かすための単機能家電です。短時間で沸かせるため、基本的にはその都度沸かす使い方となります。従来の電気ポットのように、多めに沸かしておいて保温するという発想とは違い、使う分だけ沸かすという省エネ的な発想も支持されている理由のひとつです。

機能面では、お湯が沸騰すると自動で電源OFFになるので、ガスコンロのように空だきをしてしまう危険がないこと、ケトルの底面は熱くないのでそのまま食卓へ持っていくことができるなど、便利さと安全さが人気です。

さらに最近は、倒した時にお湯がこぼれない安全構造や、保温機能、蒸気がでない構造、温度設定ができるなど、より多機能になってきています。サイズは1L以下の小容量タイプが充実。価格は、1000円台~1万円以上のものまで幅広くありますが、5000円前後の価格帯がボリュームゾーンとなっています。

また、単機能だからこそ、デザインが多彩なのも特徴です。特に海外メーカーの製品は、色や素材がいろいろあるので、キッチンのアクセントのひとつとして、好みや流行りの色・デザインで楽しむのもおすすめです。


電気ケトルの種類と選び方のチェックポイント

電気ケトルを購入する際は、どんなモノが欲しいのか? どんな機能が必要なのか? を考えなくてはなりません。以下にチェックすべきポイントを整理しますので、購入前の参考にして下さい。

■容量
一度に沸かせる量で、0.6リットルから、多いもので1.7リットル程度まで幅があります。お茶やコーヒーを飲むのがメインであれば、1リットル以下の少量タイプで十分ですが、お料理や麦茶を作るなど大量に使うことがあるなら、容量の大きいタイプを選ぶのが便利でしょう。しかし、容量が大きいと大きく重くなりますので、実物のサイズ感をしっかり確認を。

※参考機種:少量タイプ・タイガー 0.6L

※参考機種:大容量タイプ・デロンギ 1.7L

■消費電力
消費電力は900W~1250W程度。消費電力が大きいほど早く沸かすことができるので、スピード重視ならこの数値が大きいモノを選ぶと良いでしょう。ただし朝など、電子レンジ・オーブントースターなど消費電力の大きい家電と同時に使うことがある場合は、ブレーカーが落ちないよう注意が必要です。

■材質
ボディの素材により、その印象は大きく変わります。また、お手入れ・耐久性・重さなども変わり、使い勝手が変わりますので、それぞれの特性をつかんでおきたいものです。

・樹脂タイプ  T-fal・アプレシア ウルトラクリーン ネオ パールホワイト0.8L
もっとも多くみるタイプで、軽くて取り回しが楽なのがメリット。汚れも落としやすく手入れは楽ですが、細かい傷などはつきやすいでしょう。内側が樹脂の場合、使い始めた時にニオイが気になることもあります。

 


・ステンレスタイプ    ラッセルホブス・カフェケトル 0.8L
耐久性が高く汚れも落としやすいので、いつまでもキレイに使えます。デザインもスタイリッシュなモノが多くなり高級感もでてきます。ただし、樹脂タイプに比べると本体自体が重く、容量が大きいと実際にお湯が入った状態で使う時にはかなり重く感じるかもしれません。


・ガラス製 ビタントニオ・ガラスケトル 1.0L
ボディ部分が透明になるので、お湯が沸く様子を目で楽しめます。スタイリッシュでおしゃれなデザインが多く、清潔感があります。ガラスなのでニオイが移らないのもメリット。繊細な香りを楽しむ紅茶や緑茶が好きな人には最適です。


※内部仕上げ
内部にフッ素加工を施し、カルキの付着を軽減しお手入れを楽にしているタイプもあります。電気ポット同様、長い間には汚れもつくものなので、内部の仕上げも気にしてみて下さい。

■注ぎ口
機種により様々な形状がありますが、大きくは、くちばしのような三角形タイプ、コーヒーポットのような細長いノズルが出ているタイプ、やかんの様なタイプなどがあります。カップラーメンや急須にお湯を注ぐなら、三角形タイプややかんタイプで全然問題ありません。しかしドリップコーヒーを淹れる時など、少しずつお湯を注ぐことがあるなら、コーヒーポットタイプが使いやすいでしょう。また、デザイン重視で注ぎ口が出張っていないモノなどもありますので、使い方によって適したタイプを選ぶことをおすすめします。

※参考機種:三角タイプ T-fal・アプレシア プラス メタリックノワール 0.8L

※参考機種:コーヒーポットタイプ BULMUDA・BULMUDA The Pot

※参考機種:やかんタイプ ラッセルホブス・ヘリテージケトル 1.8L

■フタの形状
本体とフタが固定されているタイプと、丸ごと外せるタイプがあります。固定タイプは、ワンプッシュで開閉できるなど操作が比較的簡単ですが、フタが邪魔になって内側が洗い難い場合もあります。一方、取り外せるタイプは内側のお手入れはしやすいのですが、フタを固定する仕組みがあるため、壊れやすかったり、使い難いと感じることもあるようです。このあたりの感じ方は個人差が大きいので、店頭で実物を確認することをおすすめします。

■機能
その他、最近増えている付加機能です。あると安心・安全・便利な機能ですので、必要に応じてセレクトしてください。

・温度設定機能
60℃前後から100℃まで、何段階かでお湯の温度が設定可能。緑茶・紅茶・コーヒーなど、飲みたいモノに合わせて適温の湯が沸かせるので便利。また赤ちゃんのミルク作りにも重宝です。

 


・湯こぼれ防止機能/転倒流水防止構造
T-FAL アプレシア エージー・プラス ロック パールホワイト 0.8L
万が一倒れても中のお湯がこぼれにくい構造になっています。小さなお子さんや高齢者の居るご家庭には安心です。

 


・保温機能 象印 CK-AW08
1時間程度の間、90℃の温度を維持するタイプ。食事中やティータイムの間に何度もお湯を使うという人には便利な機能です。

・蒸気レス 
タイガー・蒸気レス<わく子>
お湯を沸かしている時、蒸気が出ない構造のタイプ。沸騰中にケトルの上に手をのばしてうっかり火傷をする…ということもなく安心・安全です。

・空だき防止機能
電気ケトルの仕組みから、大半の製品が沸騰すると自動で電源が切れる機能がついているので、水が入っていないとスイッチが入らない構造にはなっているはずです。念のため付いているか否か、確認しておきましょう。


主な電気ケトルのメーカー

電気ケトルを扱うメーカーは意外と多く、海外・国外内ともとにかなりの数になります。ここでは、代表的なメーカーについてご紹介します。まずは海外メーカーから!

■T-fal
テレビコマーシャルなどで認知度の高いフランスのメーカー。日本に電気ケトルを広めた老舗とも言えるでしよう。樹脂ボディのコロンとしたかわいらしい印象のデザインが特徴で、軽くて扱いやすいのが人気です。ラインナップも多く価格帯も手頃なので、初めての人には選びやすいでしょう。

※メーカーサイト 電気ケトル

■デロンギ
オイルヒーターで有名なイタリアのメーカー。電気ケトルの他、コーヒーマシンやトースターなどキッチン家電も豊富に扱っています。スタイリッシュなフォルムと鮮やかな色合いなど、洗練されたデザインが人気です。

※メーカーサイト 電気ケトル

■ラッセルホブス
電気ケトルを普及させた「ラッセルホブス」は、ヨーロッパ・アメリカを始め世界各国で高い評価を得ているイギリスのメーカー。電気ケトルの他、コーヒーマシンやトースターなど調理家電を手掛けています。ちょっとレトロなモノからモダンなモノまで、デザイン性の高さが人気。

※メーカーサイト 製品一覧


ここからは国内メーカーについて。国内メーカーは電気ポットでおなじみのメーカーの他、新興メーカーが参入しています。注目の3メーカーをご紹介します。

■象印
ご存じ、電気ポットはじめ調理小物家電を手広く扱うメーカー。転倒時の湯漏れ防止機能・蒸気レス機構・保温機能など、電気ポットで培ってきた技術が、電気ケトルにも存分に生かされ、国産ならではの安心・安全で、便利なタイプが得意です。電気ポットからの移行には、ストレスが少なくておすすめです。

※メーカーサイト 電気ケトル

■タイガー

電気ポットはじめ調理小物家電を扱う有名メーカー。魔法瓶メーカーならではの高い保温性能や、業界初の蒸気レスタイプを開発するなど、国産メーカーならではの細かい配慮が生かされています。機能重視という人には満足度が高いメーカーでしょう。

※メーカーサイト 電気ケトル

■BULMUDA
2015年のトースターに続き、2016年は電気ケトルを展開。デザインの美しさが人気です。カフェポット型の注ぎ口は湯量が自在に調節でき、ドリップコーヒーを淹れるのに最適です。

※メーカーサイト 電気ケトル

■レコルト

ひとりorふたり向けのプチサイズの家電を展開し、注目を集めているメーカー。電気ケトルは、ホーローライクなレトロタイプが人気。最新モデルには、50℃~100℃の範囲で5℃ずつ温度設定して沸かすことができ、さらに30分間の自動保温機能を搭載。お茶愛飲家におすすめです。

メーカーサイト
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