防災/防災関連情報

日常的な準備があれば災害時にも安心できる!

東日本大震災から2年を過ぎ、メディアの報道も無くなってくると、人々の災害への関心も日々薄れてきます。でも地震災害は日本に住む以上「他人事」ではありません。およそ90%の人々は「災害」に対して日頃の準備をすることはありません。何も特別な「非常食」や「防災用具」がなくても「非常時」に備える方法をお教えしましょう。 

和田 隆昌

執筆者:和田 隆昌

防災ガイド

「ローリングストック」で備蓄は完璧

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災害時の配給はおにぎりなど限られたものになるのが普通。

スーパーやホームセンターなどの防災用品コーナーで売っている「保存水」「非常用食料」などは3年~5年もの長期保存が効くものがそろっています。

確かに、そういった長期保存の効くものであれば、毎年交換する手間がなくていいのかもしれませんが、そういうものを購入してしまうと、ついつい安心して、非常袋を確認することを怠ってしまい、いつの間にか中身が期限切れになってしまっていたり、非常袋そのものがどこかにしまいこんでしまう結果になってしまいます。

それを防ぐためには最低でも年に1回、できれば3月と9月の2回、非常袋の中身を開けて、中の食料を使い切るようにしておきたいものです。そうすれば、水や食料は1年程度の賞味期限のある一般食品で十分ということになります。

また食料は非常袋の中身に入れるものと、備蓄用品に分けて用意しなければなりませんが、備蓄用品については、ふだん使っている缶詰やレトルト食品を1週間分、余分に購入し、古いものから順番に使っていき、常に1週間分の備蓄が残るような「ローリングストック」を心がけるようにすれば備蓄は完璧です。特別な「保存水」「保存食」を用意する必要はありません。


備蓄の主食は乾麺がお勧め

災害時の備蓄に適した食料のひとつとして「乾麺」(蕎麦、パスタ類など)をお勧めします。まず「乾麺」は比較的賞味期限が長く、保存がしやすい、さらに調理がしやすいという特徴があります。さらにレトルト食品を数種用意しておけば、いくつものバリエーションを作れます。

停電した状態で、簡易コンロなどでお湯をわかすことはできたとしても、鍋でお米をうまく炊くというのはなかなかうまくいきません。それに比べて、お湯さえわけば誰でも調理できるというのは災害時に本当にありがたいものです。

また、副菜となる、備蓄の缶詰としては、魚や肉だけでなく、野菜(トマト、コーンなど)やフルーツの缶詰なども加えておきましょう。広域災害が発生し、流通が停滞すると生野菜や果物などが入手しにくくなります。

災害時は体力低下とともに免疫力も低下しやすいので、ビタミン類の不足は感染症にかかりやすくなる原因となります。災害時の準備は「生き残る」だけでなく「健康な体を維持する」ためにも絶対に必要なことなのです。ぜひ今日のお買い物からこれらの商品を意識してみてください。


災害時に備える「野外活動」

昨今のアウトドアブームで「家族でキャンプ」をする人も多いはず。これらの経験は災害時に非常に役立つといわれています。

ただし、アウトドアの基本は「不便な生活を楽しむ」ことにあります。電気やガス、暖かいベッドが備わった場所では本質を学ぶことはできません。できれば水も限られた中で節水して生活を行うようにすれば「災害時のシュミレーション」に大変効果的なものになります。

特に子供たちなどはテントでの寝起きなどに慣れておけば、万が一避難所で過ごすことになったとしても、たくましく対応できることでしょう。火の点けかた、消し方、水の使い方、道具を工夫して使うこと、皆で協力して調理や片付け、寝床の準備をすることなど学べることは山ほどあります。災害時にはこれらの知識が本当に役に立ちます。

さらにキャンプ用品を普段から使いなれておけば、すべてのインフラが途絶えたとしても、生きていくことに支障はありません。もちろんキャンプ用品を買っただけで使いこなせなければ意味はありません。ぜひ年に一度でも家族で「キャンプ体験」をしておくことをお勧めします。

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