庭造り/庭造りの基礎知識

庭を学ぶにあたり、庭をパーツ分けしてみました。

 建物の外は全て庭と考え、学問的ではなく感覚的に庭づくりを学ぶため、庭を現代的にパーツ分けしました。駐車場、立水栓、多機能門柱、ウエルカムガーデン、テラス・デッキ、物置小屋等19のパーツに分けることが出来ました。

執筆者:辻尾 仁志

『庭』といえば

家の奥にあって、植木が植えられている、そして、小路を散歩しながら四季折々に咲く花を美しいと和み、かぐわしい香りを堪能し、訪れる小さな生き物に癒される。そんな場所が庭だとズーット思っていました。

近代一般庭園

カラーリーフ植栽

緑の中に、赤、黄、白、シルバー等色とりどりのカラーリーフを植栽する。

一部の成功者に限られた、庭付き一戸建ての時代は大昔に終わり、ローン制度の確立と土地価格や建築費の下落等デフレがもたらした影響も強く、一般の方も庭付き一戸建てを持つことが可能になってきました。しかし、まだまだ一世一代の買い物で、特に都市部では猫の額ほどの庭があればいいほうです。

ところが、世界最小の庭とも言われる盆栽を発明した日本人のアイデアは、狭いや小さいに極めて強かったのです。 いまでは、家から一歩出るともう庭と考え、存分に楽しんでいる方が大勢います。

たとえば、駐車場

駐車場

ウッドフェンスとグリーンで駐車場もかわいく

私が幼少の頃、駐車場がある家なんて数えるほどでした。この仕事を始めた頃も、まだ家に駐車場がないほうが主流でした。車の普及とともに、家に駐車場ができ始め、一時期は、庭を壊してコンクリートの駐車場を作るという工事が一般造園の主軸となっていました。ただ四角四面のコンクリートの塊を作るその仕事は、決して喜ばしい仕事ではありませんでした。
そして、いよいよ車が一家に2台の時代が来ます。その頃には一部、石材やタイルやカーブ等、駐車場にもデザインを施すようになります。最近では、グリーンベルトは当たり前、皆様個々に色々な植物を試していて、そこはもう庭です。

庭づくりはどこでもできる  

このように、「狭くとも、たとえ土部分がなくても、どこでも庭づくりは出来るんだ」とがんばっている人のために実例を交え説明していきたいと考えています。

庭をパーツ分けしてみた

庭づくりを考えるにあたり、まずは、庭をパーツ分けしてみました。

全てのパーツが、全ての庭に必要だとは考えていません。また、全て揃うはずもありませんが、説明のために全てのパーツが揃った画像を用意しました。

クリックして大きな画像でご確認下さい。
庭パーツ図

庭をパーツ分けしてみた。

パーツごとの簡単な説明は次ページで
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