収納家具はツマミが決め手
家具のツマミには、インテリアの世界を凝縮した魅力があります |
天然革製のツマミ。イタリアの粋を感じさせます(写真提供は全てスガツネ工業) |
例えば、高級外車のドアノブに、大衆車と同じノブが付いていたらどうでしょう。車全体の上質感が、それだけで失われてしまいます。それと同じことが、家具やインテリアではよく起っているのです。キャビネットのデザインがよくても、ツマミが気に入らないこともよくあります。
超モダンなツマミは、それだけでひとつの建築のようです |
例えば、スガツネ工業の「つまみ・ハンドル王国」には、ヨーロッパを中心とした、世界のツマミが集められています。しかも一個から、近くの販売店に注文することができます。
ツマミは「素材」の入門編
ヴェネチア産のムラノガラスを使ったツマミ。コレクションしたくなるような一級の工芸品です |
ツマミの種類を素材別に分けると、金属(鉄、ステンレス、アルミなど)、ガラス、天然木、プラスチック、陶器、革など様々です。インテリアで使われる材料が、ほぼ全て網羅されているといえます。ツマミは小さいモノですが、実はインテリアの世界が、そこに凝縮されているのです。
ツマミ自体のデザインが異質でも、家具との組み合わせで相乗効果が生まれます |
一見、天然木のキャビネットには、木のツマミを使いたくなりますが、あまり映えない事も多いのです。こうした素材同士のマッチングを知ることで、インテリア全体の材料の使い方を考える力が付いてきます。
次のページで、ツマミの達人テクニックを紹介。