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理想の家具を作ってくれる木工家のメリット(2ページ目)

木工家の家具を使いたいと思っても、難しいと考えている方も多いのではないでしょうか。今回はワコール銀座アートスペースで個展を開催された、須賀忍さんの家具を例に、木工家具の使い方をご案内します。

塩野 哲也

執筆者:塩野 哲也

空間デザインガイド

伊勢神社の近く、斎宮に拠点をかまえる

工房
三重県斎宮の須賀忍さんの工房。大きなテーブルを制作している所。建築家との仕事も多い。撮影・柳田隆司 (以下全て)

椅子1
須賀さんの椅子。注文主の希望に合わせてデザインや寸法を決めていった
木工家・須賀忍さんの工房は、三重県の斎宮と呼ばれる地域にあります。気持ちのいい自然に囲まれた場所です。須賀さんがこの地に工房を開いたのは1984年。以来20年以上、独自のスタイルの家具を作り続けてきました。

須賀さんの作品は、シンプルで飾り気のない、ストレートな力を持った家具です。ボリュームのある無垢板を使い、材料のよさを活かしています。その秘訣は木材の調達方法にもあります。須賀さんは自分の木材倉庫を持っていて、たくさんの無垢板を工房を設立した当時からストックしています。

実は木工家にとって、材木の管理は、家具作りと同等に大切なものです。木は乾燥の仕方によって、その性質が大きく変ってきます。家具が反ったりしないためには、きちんと乾燥していなければならないのです。

家具を置く際の注意点

倉庫
須賀さんの材木倉庫。大きな木の板が、家具になる日をまっている
無垢の木の家具は、エアコンの温風などにより、反ることがあります。プランニングの際は、エアコンの吹き出し口の近くや、直射日光が直接あたる場所には出来るだけ置かないようにしましょう。

木工家の家具の魅力は「生きている事」です。それは木が生きていること、木工家とのつながりが家具を通して続いていくこと、木工家自身が成長していくこと、作品が使ううちによくなっていくこと、など様々です。

工業的な製品と違い、常に変化していく木工家の家具は、日々新しい表情を見せてくれます。活き活きとした住宅プランを作るための、大切な選択肢だと思います。

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