遠距離恋愛中、静岡に住む私から東京の彼に、電話でプロポーズ!
ある日、横浜周辺の結婚式の式場を下見に行ったときのこと。山下公園のど真ん中で、ふと、彼が実家に報告の電話しました。
「僕、結婚することにしたから。」
電話越しに、熊本のお母様の「わはは!突然何よ~!」という大爆笑が聴こえてきました。
でも、私もそもそも、なぜ突然彼と結婚することになったのか覚えていませんでした。
で、どうして、結婚式の式場を下見しようとしているのかも、よくわかっていませんでした。
3年間遠距離恋愛はしていたんですけどね。
「ねえねえ、ところで何で結婚することになったんだっけ?
私、プロポーズされていないんですけど。」
と彼に言いました。
すると、驚くべきことに「何言ってんの。君が僕にプロポーズしたんだよ。覚えてないの?」と言うではありませんか!
私自身、当時いろいろあって、なぜか自分がプロポーズしたという記憶だけが、本気ですっぽり抜け落ちておりました。
元来、人の約束を忘れるようなウッカリ者でもありません。
すると、後日私の友達が「プロポーズは上手くいったの?」と電話してくるではありませんか!
「今から、電話して彼にプロポーズをするので、戦略を聞いてほしいと、私に電話してきたじゃない。忘れた?」と言われました。
それを聞いた瞬間、突然記憶がありありと蘇ってきました。
そのとき、シラフだったのも思い出しました。
ナゼ覚えていないのかわかりませんが、私は確かに彼にプロポーズしていました!
「私、彼にプロポーズ……してしまったぁ!」と青くなりました。
彼の返事、よく覚えていないけど、気づいたらある日2人で山下公園にいたので、「はい。」と答えてくれたんでしょう。
彼がとっても必要で、逃したくなかったのは確かです。
毎年結婚記念日に「プロポーズ、ちゃんとして!!」と言って気づいたら10年経っていました。
「僕と結婚してくださぁい!!」という夫。
「気持ち、入れて!」と檄を飛ばす妻。
毎年、喜劇です。
こんなハズでは……。
あんなにあこがれたプロポーズの場面を、自分がなし崩しにしてしまい、涙。
そして、じゃじゃ馬嫁を受け入れてくれた稀有な夫に感謝。
※データは記事公開時点のものです。