自分の気持ちに素直になるのが一番大切
夫からのプロポーズは国際電話でした。私たちはそのころつきあい始めて3年半以上経っていたころでした。彼は海外在住・私は日本で暮らしていましたので、国際遠距離恋愛でした。当時私の仕事が一段落すると彼のもとで数カ月過ごす生活を続けていました。
しかし年齢的にも生活の基盤をはっきりさせたいという気持ちが強くなり、結婚の意思がはっきりしないならば、日本で仕事を頑張ってみたいという私の意思を彼に伝えていました。それでも縁があれば、必ず一緒に暮らせる日が来る。そう言い聞かせて仕事に励みました。
幸い仕事は順調で、ついに正社員として雇用してもらえることになりました。嬉しいと同時にこのままだと彼との将来が遠くなるかもと不安はあったものの、流れに身を任せて引き受けたのですが、はじめて飛び込んだ業界で、仕事の内容が自分に不適合だったのか、心身ともに疲労してしまい、結局途中退職することになってしまいました。
仕事に失敗したことでかなりやけくそな気持ちで、電話口で彼とも喧嘩してしまい、すべてダメになった気分でかなりおちこみました。
でも翌朝、意を決したのか彼が電話をかけてきて、
『聞いてくれ。こっちに来てくれ。君がいないともうダメなんだ』
『……それって、ずっとわたしがそっちにいるってこと?いっしょにいるってこと?』
『そう。結婚しよう』
自分の人生の転換期に、環境や家族、仕事など考えることはいくらでもありますが、自分の気持ちに素直になるのが一番大切だと思います。まず一番好きな人と一緒に暮らす。残りはあとからいくらでも頑張れます。
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