ベッド/ベッドの選び方

ベッドをリビングに。寝室を変える新発想!(2ページ目)

エクスクルーシブなベッドをリビングに置くスタイルは、彼女とのコミュニケーションに、友人との語らいの場になります。ベッドの役割はより広がっています

塩野 哲也

執筆者:塩野 哲也

空間デザインガイド

ファブリックスはベッド上のファッション

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様々なリネンが織りなすゴージャスな触感が、彼女の感性を刺戟します

ファブリックスはベッド上でまとうためのファッションです。通常のリネンは綿が多いのですが、シルクや麻、皮革など様々な高級リネンがあります。

リネンは直接肌に触れるものです。その感触によって、人の感情は大きく変化します。しなやかなシルクは、気持ちを高揚させますし、衣擦れの音や、独特のかおりも雰囲気を盛上げます。

リネンの語原ともなった麻は、夏のファッションの定番ですが、シワ感の美しさと、コシのある触感が特徴です。贅沢な皮革系のリネンは、あたたかな触感で安心感を与えると共に、野性的な感覚を呼び起こします。

貴族的なテイストを取り入れる

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仲間達の集いの場となる、パブリックな感覚のベッドもある。自然と親密感が高まるかも
今回、写真をご紹介したイタリアのIVANO REDAELLI(イヴァーノ・レダエリ社)は、ご覧のように、現代における貴族的な暮らしを提案しています。

モダンでミニマルなスタイルを追求してきたイタリアデザイン界でしたが、ここ数年は、リッチでデコラティブなテイストを復活させてきました。そのキーポイントは「触感」といえるでしょう。

イヴァーノ・レダエリは、ファブリックスメーカーからスタートした事もあり、そのリネンの多様性には驚かされます。皮革だけでもヤギや羊、カモシカ、ダチョウの羽など、日本の家具ではあまりお目にかかれないファッションに使われるような素材を大胆に利用しています。

ホームセラピーという発想

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ぬくもりや平安は、本物の素材だからこそ得られるものではないでしょうか
こうした家具を作りだす背景には、同社の掲げる「ホームセラピー」というテーマがあります。自宅で癒されることで、リフレッシュするという、バカンスで長期間遠出をするのとは異なる発想です。

寝室・ベッドはまさに癒しの中心であり、活力を充填する場所です。狭い寝室に閉じこもらないで、リビング全体を大胆に利用した、セラピー機能をもった間取りづくりを目指したいものです。

さらに浴室もオープンにしたリビング・バスもこれからのトレンドです。これについては、また機会をみてご案内します。

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