幻の首都「水原」の華城
水原(スウォン)は美しい城郭の残る街として知られています。ソウルから南へ約40キロという近郊に位置するため気軽な日帰り観光地として親しまれており、ソウル市内から鉄道で1時間ほどで簡単に行くことができます。水原駅は国鉄も乗り入れているためかなり立派な駅です。ここから城郭の入り口である南門・八達門まで約2キロほど路線バスに乗ります。その昔、水原は遷都が計画されていたことから城郭の周囲は約5キロもあり、街全体がその城郭で囲まれています。
国王の病死によりその計画が中止となり、莫大な費用を投じて1796年に完成した城郭、華城を残したまま、水原は幻の首都となってしまいました。城郭内の華城行宮は『宮廷女官チャングムの誓い』の撮影にも使われたそうです。
またここ水原はカルビも有名。大ぶりにカットされる炭火焼カルビはワン(王)カルビとも呼ばれ、王様に供することができるくらい豪華で味も抜群です。城郭の街ならでは、多くのワンカルビ専門焼肉店が軒を連ねます。
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アクセス:【鉄道(KTX)】ソウル駅から所要時間約25~30分。料金は特別席13200ウォン/一般席8400ウォン/自由席7100ウォン。運行間隔は1時間に4本。
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