ティンプー北部の郊外にある
タンゴ僧院
ブータンの首都、ティンプー北部の郊外にある標高約3500mの僧院で、建物全体に美しい装飾彫刻が施されています。12世紀に建てられ、18~19世紀に再建されたこの僧院は、高等仏教学校(仏教大学)として使われ、多くの修行僧がこの僧院で暮らしています。ここに行くには、登山口まで車で行き、そこから1時間ほど歩いて山を登る必要があります。1時間ほどであれば、そこまで大変な登山ではないように思えますが、高地で酸素が薄いため高山病になる旅行者もいるそうです。
そのため、必ず水分を補給しながら登りましょう。ちなみに、現地の子どもたちは、水分補給をする様子もなく、楽しげに登っていました。また、途中には、視界が開け、180度に広がる山々や麓の風景が一望できる絶景ポイントがいくつかあるので、それを見みながら登ると息苦しさも少しやわらぎます。
苦労して登った先には、壮大なタンゴ僧院が建っています。その高さと壮大さから、まるで雲の上に建っているかのように錯覚させられます。中に入ると、回廊に囲まれた中庭があり、その回廊にはカギュ派の聖人を中心とした壁画が全面に描かれています。また、学校であるために、当然のことながら学生の姿も多く、彼ら修行している最中に仏殿でお祈りをすることになり、ひと味もふた味も他の僧院と異なります。
子どもたちが笑顔で登る天空の城、苦労してでも登る価値はあります。