標高約3000mの断崖に建つ
タクツァン僧院
ブータンで唯一の空港がある町、パロの中心部から40分ほど車で行ったところにある山の上、標高約3000mの断崖に建てられた僧院です。ブータンで一番の名所と言われています。ブータンにチベット仏教をひろめた「パドマ・サンババ」という聖人が、虎の背中に乗って瞑想をしたとされる場所に建ち、名前の「タクツァン」の「タク」は虎を意味し、「ツァン」は巣を意味します。
僧院に行くには、車で麓の駐車場へ行き、そこから歩きか、馬に乗って山を登ります。しかし、馬はお金がかかり、途中までしか行ってくれません。歩きであれば、大体片道2時間30分ほどかかりますが、1時間ほどでカフェテリアがあったり、更に45分ほどで第二展望台に着くので適度に休みながら進んでいけます。
第二展望台までは軽めの登山といった感じですが、そこからは断崖に沿った細い道を45分ほど歩いていくことになります。以前はここの道が危険で、僧院の写真をとろうとして崖から落ちてしまった旅行客がいたそうです。しかし、数年前に手すりが取り付けられ、現在では安全です。
中に入ると、パドマ・サンババが乗ってきた虎が休んだとされる巣やお釈迦様の仏像などもあるのですが、見所はやはり、崖にお寺が建っているという迫力満点の外観。しかも、山を登らなければ見られないため、山を登った達成感もあいまって、近くで見れたときは、写真の何倍も迫力があるように感じます。
高所恐怖症の方も、せっかくブータンに行くなら、タクツァン僧院に行くことをお勧めします。
ちなみに、タクツァン僧院が建っている崖を遠くから見ると、虎の顔のように見えます。