貴腐ワインの決定版!
トカイワイン
かの太陽王、フランス絶対王政の象徴ルイ14世をして“王のワインにしてワインの王”と言わしめた、ハンガリーのトカイ地方で作られている貴腐ワイン。17世紀にオスマン帝国の侵略の間、避難していた住民たちが村に戻ってきたら、収穫期を過ぎた葡萄にはカビが。
通常であれば使い物にならないので捨ててしまうのですが、すべての葡萄を廃棄するのもあまりに勿体ないため、試しに腐り始めた葡萄でワインを作ったところ、思いがけず黄金色に輝く蜂蜜みたいな甘~いワインが出来上がったのです。
トカイワインの種類には、甘さの順にエッセンシア、アスー・エッセンシア、アスー・3-6プットニョシュ、サモロドニ、フォルディターシュがあり、糖度に比例して価格も上がっていきます。
私はアスー・エッセンシアとサモロドニを飲んだことがあるんですが、その差は歴然。当たり年の場合、サモロドニでもかなり甘いそうですが、私が飲んだものはそうではなかったみたいで、普通の白ワインの甘口とあまり変わらず、ちょっとがっかりでした(笑)
トカイワインの購入先は各スーパーやリカー・ショップのほか、首都ブダペストなら、市民の台所「中央市場」でもたくさんの種類が売られています。
■Bortarsasag
・住所:1051 Budapest, Vécsey utca 5
・電話:+36 (0)1 269 3286
・営業時間:【月~金】10:00~20:00、【土】10:00~19:00
・定休日:日曜日
・URL:http://www.bortarsasag.hu/
※撮影者より許諾をいただいた写真を投稿しています。
撮影者:Michal Osmenda
※上記データは記事公開時点のものです。