世界で一番美しい砦 「漁夫の砦」
1903年、建国千年祭における街の美化計画の一環として建造されたネオ・ロマネスク様式の砦「漁夫の砦」。ユニークな名前の由来は中世にドナウの漁師組合がこの場所を守っていたからとか、ここに魚市場があったからとか諸説ありますが、実際のところは不明。設計者はマーチャーシュ教会も手掛けたフリジェシュ・シュレク。白亜の美しい7つの塔と優雅な回廊で構成された砦はまるでメルヘンの世界に入り込んだかのようで、どれだけ眺めていても飽きません。
魔女のとんがり帽子のような可愛らしい形の塔は、遊牧民だったマジャール人のテントを、“7”という数字はマジャールの7部族を表しており、マジャール人の大首長アルパードが他の6人の部族長と共に統一国家を建設したというハンガリーの建国神話に由来します。
王宮の丘に切り立つように建設されているため眺めは抜群で、ドナウ川を挟んで国会議事堂や聖イシュトヴァーン大聖堂などがあるペスト地区が一望の下に。
漁夫の砦は1階と2階があり、1階部分は無料ですが、2階は有料。しかし2階に登らなくても1階で十分に中世に迷いこんだような不思議な雰囲気を味わえます。
また、夏季には1階にカフェがオープンし、観光の合間に小休憩するにはもってこいです。眼下に広がるドナウの真珠を堪能しながらのんびり寛ぐ、贅沢なカフェタイムを過ごしてください。
■漁夫の砦
・住所:1014 Budapest, Szenth roms gt r 5
・電話:+36 (0)1 458 3030
・営業時間:
【10月16日~3月14日】9:00~18:00、【3月15日~10月15日】9:00~23:00
・定休日:無休
・観覧料:無料
※2階部分は大人500 Ft、学生250 Ft、子供(6歳未満)無料
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