ハプスブルク家に愛されたコンディトライ
「デメル」
1786年創業、約230年もの歴史を刻む老舗中の老舗デメル。“デメルを訪れずしてウィーンを語るなかれ”と言われるほど、王家に愛され、ウィーン市民に支持され続けてきた名店です。日本にも昭和63年に出店し、今では大手百貨店には大抵デメルのショップがあるので、簡単にデメルのスウィーツを手に入れることができますが、伝統と格式に裏打ちされた気品溢れる雰囲気の中での優雅なカフェタイムというのはウィーンに行かなければ経験できません。
それにデメルのスウィーツはウィーンの珈琲と一緒に味わってこそ、と思うのです。
ウィーンのカフェには数十種類もの珈琲があり、いわゆる日本人がウィンナー・コーヒーと呼んでいる珈琲の上にホイップクリームが乗っているものはアインシュペナーと言います。
日本ではアメリカンコーヒーの上にホイップクリームを乗せていますが、エスプレッソの上に同量のホイップクリームを乗せるのが正式。デメルの場合は同量どころか、3倍乗っていますが(笑)
でもこれだけホイップクリームが乗っていると、エスプレッソの濃い味がマイルドになり、とても美味しく頂けました。もちろん、ケーキは文句なく素晴らしい味だった上、日本じゃ考えられないくらいのボリュームで大満足でした。
デメル・ファンのみならず、甘党ならウィーンを訪れたら、絶対に外せないカフェです。そして当然お土産にはカフェ・ザッハーと商標を巡って7年も裁判で争ったザッハトルテを忘れずに。
■DEMEL(デメル)
・住所:Kohlmarkt 14, 1010 Wien
・電話:+43 (0)1 5351 7170
・営業時間:9:00~19:00
・定休日:無休
・アクセス:Herrengasse(U3)から徒歩3分
・URL:http://www.demel.at/
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