老若男女から好かれるタイのソウルフード
タイの人たちのソウルフードといえば、なんといっても「バーミー」です。見た目は日本のラーメンといったところでしょうか。街角の屋台や小さな食堂でこのバーミーをすすっている老若男女をしばしば目にします。透明のスープにチャーシュー。まさに塩ラーメンを連想させますが、スープをひとくち飲んでみると、あっさりとした薄味のスープ。味がしない、といってもいいくらい。それもそもはず、味付けはセルフカスタマイズということで、各テーブルには調味料セットが設置されています。
その調味料セットが興味深くて、どこの店でも「砂糖・乾燥唐辛子・ナンプラー・酢漬けの唐辛子」の4つ。日本の「醤油・ソース・酢・ラー油」といったところでしょうか。それにしても砂糖がなぜ?と訝しげに隣のテーブルに目を向けると、あつあつのバーミーに今まさに大量の砂糖を投入しようとしているところでした。
聞けばタイ人のほとんどがバーミーを甘くして食べるそう。その味を想像するのが怖いくらいです。砂糖はさておき、それ以外の調味料で味付けをしたスープはまろやかな口あたりで極細のちぢれ麺によく絡みます。味のしみたチャーシューがちょうど良いアクセント。小腹が空いたら気軽に食べたくなるシンプルな味わいです。
具は牛肉、豚肉、鶏肉、魚介など店ごとに特色があります。
■バーミー
飲食可能場所:街の至る所にある屋台や食堂など。
料金:一杯約25バーツ~
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