日本航空株の株価推移は?
JAL株は買いか?
その後、2月には遅ればせながら上昇、2月の高値は日本航空は4565円に、全日空は197円まで上昇しました。それぞれ11月の水準からみると日本航空株が22%の上昇、全日空株が13%の上昇で日本航空株の方が上昇しましたが、この上昇相場の中では他銘柄に比べると値動きが乏しい結果となっています。全体が上昇していますので航空株も上昇はしております。
しかし、例えば、金融株のみずほ株などはこの3ヶ月で60%上昇、ガンホーなどは株価10倍以上となっていますので上昇率の差は歴然としています。
やはり航空会社は尖閣諸島問題による中国との関係悪化や円安、ボーイング787の運行停止などの影響が大きかったため株価も動きが遅かったのが現状です。しかし、航空株は株主優待や配当利回り、知名度や買いやすさの点から長期的な視点ではお勧めしやすい銘柄です。
前回の「全日空と日本航空の比較!今後の行方は?」では各種の比較をしておりますのでお読みいただければと思います。
航空株の短期的な見通し
長期的な視点かつ初心者にはお勧めしやすい銘柄ですが、短期、中期ではどうでしょう?航空会社を取り巻く環境は厳しさを増しております。
まず、燃料費、原油を輸入するため、当然円安は基本的にはデメリットとなります。ただ為替のメリットデメリットは、円安により海外からの旅行者が取り込めたり、燃料代は航空料金に上乗せされるなどと一概に言い切れないところがあり一刀両断には出来ません。また、格安航空会社との競争が激化している点も引き続き留意が必要です。尖閣諸島問題による中国便の影響や米国や欧州便の動向も注目しておく必要があります。また、ボーイング787の影響は今後の株価に大きな影響を与えましょう。
現段階では特にボーイング787の運行再開がいつになるのか?などの不確定要素が強いのが現状です。逆に言うとボーイング787の安全性に対する懸念が払拭され、ボーイング787の運行の再開にめどがつけば株価には大きな支援材料となりましょう。
短期中期的にはお薦めの度合いは他銘柄に比べて低いのですが、長期で見ると配当利回りの面でも最低買い付け額、株主優待などの面でも非常に魅力ある投資対象といえましょう。