そもそも高配当株って?
株式の配当とは、株式の発行企業が利益の一部を投資家におすそ分けとして分配するもの。定期的に支払われる、債券でいえば利息のようなものになります。超低金利が続く中、着実に配当を積み重ねることでリターンを獲得する高配当株投資が人気に。
現在、10年国債の金利が0.62%と歴史的な低水準を這っているのに対し、東証一部全銘柄の平均配当利回り(加重平均)は1.82%(2013年3月18日)。株式投資といえば「値上がり益を狙うもの」と考えがちですが、この配当に注目して株式投資をする人も多いのです。
高い配当を安定的に出してくれる銘柄に投資すれば、たとえ株価が将来的に上がらなかったとしても、長期で保有すればするほど配当収入をたくさん積み上げることができるわけです。
高配当株投資は長期で安定的な高パフォーマンスが期待できる
高配当株に投資することは、割安株に投資することにもつながります。配当利回りは株価が上昇すると下がり、株価が下落すると上がるものだからです。すでに株価が割高になった銘柄は配当利回りが低下しているため、投資対象からははずれます。反対に、下落相場においては、高配当株の下げ幅は抑制される傾向にあります。高配当銘柄は相対的に財務体質が健全で利益が安定している企業が多く、株価が下落するとさらに利回りの魅力が増し、投資家からの買いが入りやすいことで下値がささえられる傾向があるのです。
このような特徴から、高配当株投資の運用成績はTOPIXなど市場平均よりも安定的で、かつ長期的に見ればそれを上まわる傾向にあるようです。
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