ケース2:給料の少ない夫に不満の妻
■Tさん (31歳 子どもなし)の場合2年前に会社の同期と結婚しました。夫は仕事熱心で優しい性格なのですが、離婚を考えるほどの欠点があります。それは、給料が少ないことと浪費グセです。
現在、妊娠中で来月には出産を控えているため、私は仕事をしておらず無給の状態。夫は会社の業績が低迷しているため、去年、給料がかなり減りました。にもかかわらず、浪費グセが治らないのです。
使いもしないゴルフセットや釣り道具、楽器や骨董などを衝動買いしてしまう夫が許せません。来月には子どもも生まれるのに……。
アンサー2:浪費は病気と同じ。今すぐ治療を!
一見、うまくいっているように見えても、夫婦にはそれぞれの悩みがあるもの。よき相談相手を見つけることも大切です
ただ、長年の習慣になっている浪費は簡単に治りません。Tさんが離婚をちらつかせても、効果はないかもしれません。
しかしながら、努力は必要です。ご主人の行動パターンをしっかり把握したり、クレジットカードを持たせないようにしたりして、使えるお金を徹底的に制限するのも手。根本から浪費癖の治療をスタートしてください。
ケース3:仮面夫婦を装う妻
■Rさん (39歳 子ども1人)の場合今年で結婚14年目、中学生の子どもがいます。毎年1回は家族3人で海外旅行に行ったり、記念日や誕生日にはレストランで食事を欠かさなかったりして、はためには仲のいい家族に見えていると思います。
ところが、実はうちは仮面夫婦なのです。3年前、夫の携帯メールから浮気が発覚、今も続いているようです。私は、そのことに気づいていないフリをしています。なぜなら、私にも夫と子どもに内緒で付き合っている男性がいるからです。
子どものために今すぐに離婚することは考えていませんが、今の状況がベストだとは思えません……。
アンサー3:子どもが巣立った後のことを考えて
前提として、私は浮気はすすめません。ですが、子どものことを思うと、今は仮面夫婦という選択肢も間違ってはいないと思います。心配なのは、お子さんが成長して、夫婦ふたりの生活になったときのこと。離婚の話し合いをする際、ご主人の浮気を指摘したときにRさんの浮気まで火の粉が及ばないとは限りません。
いずれにしても、自分の幸せを考えて、後悔しないように、今のうちから子どもが巣立った後の生活の準備をすすめておきましょう。
……このように、離婚カウンセラーの仕事といっても、積極的に離婚をすすめているわけではありません。大切なのは、相談者の幸せ。ひとりひとりの幸せの形を、一緒に見つけていくお手伝いをしています。