あなたは共感できる?「最高の離婚」
夫婦のコミュニケーションにはコツとテクニックが必要です
今クールのドラマの中で、等身大のイマドキ夫婦の姿を描いていると評判なのが「最高の離婚」。私の周囲で主演の瑛太さん、尾野真千子さん夫婦の会話に「あー、その台詞、私も言っちゃったことがある」などの感想が飛び交う現状。
そして女性誌から、このドラマに関する取材もよく受けます。番組公式サイトの「メッセージ」の部分にも「自分の夫を見ているようだ」「共感する」「自分の気持ちを代弁してくれている」などの書き込みがたくさんアップされています。
そこで今回はこのドラマを通じて、夫婦のコミュニケーションのあり方を考えてみましょう
パートナーは「自分と同じ」と考えない
ドラマでは、瑛太さん演じる几帳面で偏屈で自己中で理屈っぽい夫と、尾野さん演じる大雑把で直感的で楽天的な妻という全くキャラの違う二人が、いろいろな場面で衝突するシーンが出てきます。
ドラマの中の設定ですから、当然多少大げさなところはありますが、実際にも夫婦の性格、習慣、価値観が違うのはあたりまえ。いちいちそれを数えあげて、不満に思ったり、嘆いても解決方法は見つかりません。「なぜ違うんだろう」「なぜわかってもらえないのだろう」と考えるのではなく、最初から「違うもの」「わかってもらえないもの」と覚悟をしておけば、相手への不満や失望を感じることもありません。
また、「相手が自分と同じでない」という前提に立つものの、「それならば、相手を変えよう」とする方もいらっしゃいます。しかし、基本的に人は、自分自身が「変わろう!」と決心しない限り、変わりません。
相手は自分とは同じ価値観を持っていないのが当たり前、しかも相手を変えることはできない。そんな風にまとめてしまうと、「結婚なんて意味がない」「結婚生活は我慢とあきらめ?」「パートナーと価値観を共有できる見込みがないなら離婚しかない?」そんな風に考える方も出てくるかもしれません。
しかし、異なる価値観を持つ二人が協力しあえたとき、1+1が3にも4にもなる「化学反応」が起きる点が、結婚生活の面白いところでもあり、夫婦関係の醍醐味でもあります。では、どうやったら、「自分と同じでない」パートナーを理解し、協力しあえるようになれるのか?そのポイントは、「受け入れる力」と「伝える力」を磨くことにあります。
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