オークションでの売買を活用した株主優待投資法
オークションでの売買を活用した株主優待投資法は覚えておきたい方法の1つだ
具体的な例を挙げましょう。ベクター(ジャスダック 2656)という銘柄があります。同社はソフトバンクグループで、ソフトのダウンロード販売最大手企業です。オンラインゲームにも進出しています。同社の株主優待は100株以上の株主に対して、同社が運営するパソコン向けオンラインゲームのポータルサイト「GAMESPACE24」および「ブラゲタイム」でご利用いただける10,000円分のチケットを進呈というものです(株主優待の情報は2013年2月17日時点の同社のHPで確認したものです)。
この10,000円分のチケットは、一見、同社のパソコンゲームをやっていない人にとってはあまり魅力がない株主優待に見えます。しかし、オークションでの売却までを考えると、異なる視点が開けてきます。
オークション利用で配当利回り0%が21.5%の利回りに!?
このベクターの10,000円分の株主優待チケットをオークションファンの「落札相場を調べる」から「ベクター 株主優待」とキーワードを入力して検索すると、おおよそ7000円前後でオークションで落札されていることがわかります。ベクターの2013年2月15日の終値は325円で、株主優待をもらうために最低限必要な100株を獲得するには3万2500円必要です。仮に優待を7000円で売却できれば、単純計算で21.5%もの利回りになります。むろん、オークションで上手く売却できないケースもありますし、オークションの場合、郵送費などの各種手数料や手間が必要にもなってきますからストレートにこの利回りを享受できるわけではありません。しかし、たとえば、家族にも単位株を買ってもらうといった方法でまとめて売るなどして郵送費を節約することもできるでしょうし、やり方はいくらでもあると思います。
このような銘柄をいくつも探して、株主優待のオークションでの売却を含めて表面利回り10%以上のポートフォリオを組めば、それなりに生活の助けになると思います。株主優待投資を考える際は是非、オークションでの売却も検討してみることをオススメいたします。
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