家計簿・家計管理/家計支出を削減するための節約テクニック

「とことん節約生活」への挑戦で、家計は強くなる

家計管理のひとつのツールである「節約」。この節約をとことんやってみて、思い切って「生活のレベル」を下げてみることで家計は進化するのをご存じでしょうか。生活レベルを徹底的に下げるという荒療治も、なかなか面白い発見があります。ストレスなどの副作用はありますがそれを乗り越えてみたら、家計はうんと強くなること間違いなしです。

二宮 清子

執筆者:二宮 清子

家計簿・家計管理ガイド

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やって良かった!生活レベルを下げる、とことん節約生活!

家計管理をするうえで、絶対外せないのが「節約」。節約とは、お金を賢く使う為の生きた知恵だと思います。無駄を省き、生きたお金を使う。『隣の億万長者』という有名な本にも、節約や倹約の重要さが書かれているように、真に豊かな人は、節約も上手。お金をうまく生かすことができています。 多くの人が節約を意識するようになるのは、家計に余裕がなくなってきた時でしょう。我が家もそうでした。貯蓄を取り崩すようになってきて、「これではいかん!」と気付いたのが始まりです。

ネットでも雑誌でも節約に関するテーマは多く取り上げられています。初めて「節約」を経験する方はきっと、何から手をつければいいのだろう……そんな事までするの??…ストレス溜まりそうだな…なんて感じることでしょう。

しかし、今できることから始めなければ、何も変わりません。なので、今からできそうなことは全て取り入れてみるのです!これこそが、「とことん節約生活」の始まりです。

これまでの価値観や金銭感覚を一度、全て疑ってみましょう。「これまでのお金の使い方で良かったのか?」と。そして、「見栄」や「こだわり」を捨て、ワンランク、ツーランクと生活のレベルを一度思い切って下げてみるのです。

そうすると、それまでの固定観念がなくなり、「これで十分」という基準のモノをたくさん見つけることができます。更に、モノの価値と値段が一致する商品を選択する力が身に付き、消費者としてレベルUPできるようになります。
 

日々の買い物で意識するポイント!!

  • メーカーやブランドにこだわりすぎていないか?
  • 誰の目を意識しているのか?
  • モノの価値と値段は一致しているか?
  • 日々の生活必需品などの消耗品は「これで十分」という基準を持つ​​​​​​​

日々の買い物では、これらのことを考えて、ひとつひとつ注意を払いながら商品を選択する癖をつけましょう。最初は、考えこんでしまうので、少し買い物に時間がかかりますが、「これで十分」という商品をたくさん見つければ見つけるほど、買い物は楽になり、特売やセール品などに翻弄されずに上手に買い物ができるようになります。

生活のレベルを下げることは、自分の価値が下がることではありません。誰かの目を意識して暮らすのではなく、自分らしく生きることを選択したほうが、人生は楽しくなります。今できる、節約術をとことんやってみる。一見、荒療治のように感じますが、私の経験でいえば、やらないで後悔するよりやって良かったと感じています。
 

生活のレベルを下げる、とことん節約生活の利点と副作用

*「とことん節約生活」の利点
  • 生活費が少なくなる
  • 手作りや、やりくりする知恵が身に付く
  • 底値を知る
  • モノを大切にすることが身に付く
  • モノを増やさないので、シンプルな生活ができる
  • 時間が貴重だと知る
  • 家族の協力が必要になるので、家族の仲が良くなる
  • 子どものしつけに良い
  • 災害や収入減となった場合でも、生きていくことができるという自信がつく​​​​​​​
*「とことん節約生活」の副作用
  • ストレスになる
  • リバウンドがある
  • 貧困意識が身に付いてしまう

それまで知らなかったお金の使い方を知る

私にとって、節約生活はとても楽しいものでした。それまで知らなかった「お金の使い方」を知れば知るほど、これまでどれだけ損していたか気付くこともでき、これまでの金銭感覚や固定観念を一旦全てリセットすることで、新しい金銭感覚を身に付けることができました。

とことん節約生活を1年程続けた頃、家計状況や考え方、お金の使い方に大きな変化がでたなと感じることができました。「これで十分」というものをたくさん得ることができました。それが大きな収穫だったと感じています。

「これで十分」という感覚を身に付けることができると、幸福感も増すように感じます。人の欲には上限はありません。欲に溺れることなく、これで十分美味しい、十分事足る、という当たり前のことに感謝できるようになりました。この意識は東日本大震災から学んだことでもあります。

節約生活がしっかり身に付いてしまえば、それが当たり前となり、もはや節約をしているという感覚はなくなります。つまりストレスやリバウンドともサヨナラです。「貧困意識が身に付いてしまう」という副作用にのちのち苦労しましたが、今では解消できています。

いかがですか?「とことん節約生活」。私は挑戦しないで後悔する人生より、挑戦して何かを掴み取る人生を選択したいと、常々考えています。だからこそ、「とことん節約生活」に挑戦してみて良かったと心から感じています。

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