平成8年に1世紀ぶりに復活した巨大な山車「立佞武多」
青森県五所川原市で、毎年8月4日から8日まで開催されるお祭りが「立佞武多祭り」。高さ20メートルにも及ぶ巨大な「立佞武多」と呼ばれる山車が運行されます。このお祭りは、禊ぎ祓いとして行われていた伝統民俗が原型と考えられ、明治中期から大正初期には、最盛期を迎えました。しかし、五所川原市内の電線設置や都市整備などで、巨大な「立佞武多」の運行が困難となり、次第に衰え、約1世紀にわたり途絶えていました。
ところが、平成5年に、市内の民家から明治時代の山車の設計図が見つかり、それがきっかけとなって五所川原・立佞武多祭りを復活させようとボランティア運動がはじまり、平成8年に「立佞武多」が復活しました。
平成10年からは、五所川原市の支援がはじまり、市をあげての夏祭りとなりました。このお祭りの見どころは、「立佞武多」と呼ばれる高さ約22m、重さ約17トンもの巨大な山車が、五所川原市内を豪壮に練り歩く姿です。
山車は、「ヤッテレ!ヤッテレ!」という独特な掛け声のもと、30人の若者により曳かれ、心躍るリズムとともに、その圧倒的な迫力で沿道の観客を魅了します。
立佞武多の館に展示されている3台の大型立佞武多と、町内・学校・愛好会などで作られる中小型のねぶた15台も出陣します。
■五所川原立佞武多祭り
開催日:8月4日~8日
電話:0173-38-3232(立佞武多の館)
URL:http://www.tachineputa.jp/festival/index.html