高い「妻力」が印象に残った夫婦の総まとめ
最後に、2012年にその「妻力」が印象に残ったカップルをご紹介しておきましょう。
妻のたくましさを最も感じさせたのは北斗晶さんでした。だんな様の佐々木健介さん、息子さん二人と一緒に4人で24時間チャリティーマラソンに挑んだことも印象に残りました。当初の鬼嫁キャラが、最近では良妻賢母キャラにかわりつつあるほど、その温かい人柄はマスコミにひっぱりだこ。佐々木家の家計の屋台骨も支えているパワフルな妻キャラに元気をもらった方も多いでしょう。
北斗さんとは違う意味で、だんな様をリードし、妻力の強さを感じさせたのは石田純一さんの奥様、理子さん。不妊治療に長い間取り組んでこられたようですが、念願かなって、今年第一子に恵まれました。多くの男性は不妊治療には後ろ向きなものですが、石田さんの協力を全面的に引き出した理子さんの「妻力」もなかなかのものではないでしょうか。
他には今年ノーベル医学・生理学賞を受賞した山中伸弥教授ご夫婦も、私が2012年に最も印象に残ったカップルのひとつです。奥様は中学・高校の同級生で、高1の時から付き合っていたという皮膚科医の知佳さん。山中教授を薄給の助手時代から支え、周囲からも「ベストカップル」と太鼓判を押されているそうです。
高校時代には英語クラブの部長を務めたほど英語に堪能な知佳さんは、山中教授が研究のためアメリカに留学する際、自らの皮膚科医の仕事を中断し、2人の娘とともに夫と渡米。現地で山中教授を支えていらしたそうです。
山中教授自身も、「英語の得意な妻のおかげで、様々な国の研究者とも会話が弾み、研究者同士のネットワークづくりに役立った」とインタビューで答えていらっしゃいました。こんなインターナショナルな内助の功ができる「妻力」も素晴らしいと思います。
また、「内助の功」といえば、今年惜しまれつつ急逝した歌舞伎俳優中村勘三郎さんの奥様好江さんも、 “歌舞伎役者の妻とはこうありたい”と称賛されている、「梨園の妻の鑑」ともいうべき方です。
その舞台と同様に女性関係も華やかだった勘三郎さん。吉沢京子さん、樋口可南子さん、牧瀬里穂さん、宮沢りえさん、米倉涼子さんなど、過去に噂になった女性は相当な数に上ります。行動力のある好江さんは、米倉涼子さんと勘三郎さんの居酒屋デートの現場に乗り込んだこともあるのだとか。しかし、ある雑誌のインタビューによると、「浮気はダメ、浮体(体だけの関係)ならいい」という勘三郎さんに、「それは素晴らしい」と言ってのけ、勘三郎さんを驚かせたそうです。「役者の女房ですから、これぐらいは許してあげましょう」という彼女の懐の大きさに、高い「妻力」を感じさせるエピソードです。
さらに、同じインタビューで夫婦円満の秘訣を尋ねられると、「私、彼とケンカしても謝らないんです。一気に発散させるタイプですね。だって、殴りますもの。飛び蹴りもやったこともあります(笑)。ただ、彼は体を張って仕事をしているでしょう? だから、朝だけはケンカしません。たとえ夜中じゅうケンカしていても、朝は笑って送り出します」と答えたそう。
こんな「妻力」の高い、素晴らしい奥様がいたからこそ、勘三郎さんはあんなに輝いていることができたのだろうなぁと思わせる、素敵なコメントでした。
今年も様々な夫婦の風景がありました。皆様はこの1年、どんな夫婦関係でしたでしょうか? どうぞ、来る2013年も、夫婦円満なよい年になりますように。