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生誕120年 ル・コルビュジエを体感する(後(2ページ目)

【石川尚のWAKUWAKUプレス・レポート】#41:生誕120周年を記念して開催された「ル・コルビュジエ展―建築とアート、その創造の軌跡―」なんといっても実物空間模型には感激しました。 取材協力:森美術館

石川 尚

執筆者:石川 尚

ファニチャーガイド

これが「カップ・マルタン」実物模型の内部だ!


ワクワクしながら(小屋の)小さな入り口で靴を脱いで中に入る。
(実際には靴のまま小屋の中へはいるのですが、、、ここが日本だなぁ。。。ただ、靴底の厚さ分、微妙にコルビジュエのスケール感覚が違ってくるはずだ。)

まず目に入ってきたのは、幅70cm、奥行1.8mほどの廊下通路。その正面に奇妙な突起物アリ。


入口通路の正面にはかなり大きめの突起物が。これは・・・
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少々暗い明かりの中なのであまり人は気づかないと思うが、このビックフックには思わずニヤリ。 モノを掛けるという「機能」と空間を彩る「絵画」的要素を部屋、それもほんのちょっとして通路にさえ持ち込み、楽しんでいる・・・コルビュジェの厳格な風貌からは想像できないが、玄関先の洋服掛けフックにさえも細かい神経が注がれている、それにしてもこの大きさは。。。。。なんだかおチャメな人柄が伝わってくる。 さて、この右側が究極部屋の中だ。
部屋に入って左奥側。左の収納と洗面台が設けられた壁は・・・
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ほぼ8畳の真四角な部屋。183cmの身長の人間が手を挙げた高さ2.26mが天井高、全てが人間の行為や動作を基に決められた「モデュロール」という建築尺度。人間の各部位の寸法を基準とし、ちょうど日本建築に置ける畳や障子のように基本スケールを用いて空間を構成するシステムと似ている手法なのだ。
センターテーブルを挟んで右側には、扉付収納棚、窓には・・・
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入り口からのちょっとした通路やデッドスペースを少しでも有効に使用するための工夫がコルビュジエの手を抜かないデザイン手法。生活するために必要最小限のスケールで作られた住宅空間はこのような凝縮されたディテールとアイデアとでなりたっている。 鏡に映り込む地中海の風景を楽しんでいたのだろう。。。遮光の為の窓折り戸までも暮らしを楽しむ道具としてデザインしている。
センターにあるテーブルは左方向に少し傾斜した菱形の天板。これは、・・・
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