利益確定と損失限定の両面に対応

OCO注文のメリットは、冒頭でも触れたように、利益確定と損失限定の両面に対応できるという点です。たとえば、1ドル=80円でドルの買いポジションを持っているとしましょう。一応、ドル高トレンドになると思って作ったドル買いポジションですが、今夜発表される経済指標の中身次第では、ドルが売られるケースも考えられます。ちなみに現在のレートは1ドル=82円です。すでに利益は出ていますが、もう少し上を狙えそうな感じです。

この場合、たとえば1ドル=83円で利益確定のドル売り注文を入れるのと同時に、1ドル=81円50銭で損失限定のドル売り注文を入れます。これがOCO注文です。仮に1ドル=83円までドル高が進めば、その時点で利益確定のドル売りが執行されると同時に、損失限定のドル売り注文はキャンセルされます。OCO注文を用いれば、パソコンの前に張り付いてレートの値動きを見ていなかったとしても、利益確定と損失限定のいずれかの売り注文を執行するところまで、事前注文を出せるのです。

もちろん、実際にどこまでドル高が進むのか、あるいはどこで損失を限定させるのが効率的かという点については、投資家個々人の判断になりますが、利益確定と損失限定の注文を同時に出しておくことができるというのは、ポジションを見ることができない場合、非常に便利です。

利益確定と損失限定のレベルをどこに置くか

OCO取引など自動売買を用いた場合、利益確定と損失限定のレベルをどこに置くのかという点が、ポイントになります。たとえば1ドル=80円のドル買いポジションを持っており、現在のレートが1ドル=82円。このままドル高トレンドが続くとしたら、どこに利益確定のドル売りポジションを置けば良いのでしょうか。あまり欲張って、たとえば1ドル=85円に置いたとすると、逆にそこまでドル高が進まず、今度はドル安に転じてしまうケースもあります。そうしたら、せっかく取れるはずだった利益を失うことになります。

幸いなことに、このケースではすでに利益が出ていますから、チャートのポイントになりそうなところで利益確定のドル売り注文を置くのと同時に、1ドル=81円50銭前後にもドルの売り注文を置いておくのです。そうすれば、仮にドル安に転じたとしても、1ドル=81円50銭でドル売り注文が執行されますから、買い値から見れば、確かに1ドル=82円でドル売りを行った場合よりも利益幅は小さくなりますが、それでも1円50銭幅の利益は確保できていることになります。

このように、すでに持っているポジションに利益が出ている時は、たとえドル安に転じたとしても、うまく利益が残るようにOCO注文を置いておくのがコツです。
ただし、今のドル買いポジションにほとんど利益が出ていない場合は、利益確定のドル売り注文と同時に、損失を限定させるドル売り注文のレベルを考えなければなりません。

たとえば1ドル=80円でドル買いポジションを持ち、現在のレートが1ドル=80円20銭という状態でOCO注文を入れる場合を考えてみましょう。やはり、利益はある程度取りたいので、たとえば1ドル=82円に利益確定のドル売り注文を置いたとします。では、損失限定のドル売り注文はどこに入れれば良いでしょうか。

ここを買い値からあまりにもドル安水準にしてしまうと、本当にドル安へと転じた時、大きな損失を被ってしまい、損失限定の意味が無くなってしまいます。ですから、たとえば1ドル=79円70銭というように、自分自身が負える損失の範囲内で、出来るだけ実損の額が最小限になる水準に、損失限定のドル売り注文を置いておく必要があります。

「利益は出来るだけ大きく伸ばし、損失は極力小さくする」ということを頭に置いて、利益確定、損失限定の水準を決めるようにして下さい。
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