長期保有を言い訳にするのは禁物
あなたはなぜ任天堂の株式を購入したのでしょうか? たいていの場合、株式購入の目的は以下の1~3に当てはまります。1. インカムゲイン(income gain)
2. キャピタルゲイン(capital gain)
3. 1と2の両方
ご存知かもしれませんが、任天堂株式保有における1.インカムゲインとは、任天堂株式会社からの配当金です。2.キャピタルゲインは株式価格の変動による利益を指します。インカムゲインは、株式を中長期保有することによって利益を獲得する手法ですが、それに対してキャピタルゲインは比較的短期的な売買手法によるものです。
あなたの任天堂株式購入目的が1.インカムゲインまたは3.であるならば、そのまま保有しても購入目的を完全に逸することはないので、そのまま継続して保有することができるでしょう。しかし、目的が2.インカムゲインであるならば、株式をいわゆる塩漬けにしている状態、つまり今の時点で株式保有の目的を逸していることになり、自己資金を生かしていることになりません。
そもそも投資とは、利益を得る目的で資金を投下することであり、株式を塩漬けしている期間は「利益を得る」という目的をほとんど果たすことができていません。株式を塩漬けしているとその分の資金が固定され、他の株式銘柄を購入していれば得られるかもしれない儲けを逃しているわけです。
「見切り千両、損切り千両」。これは、勇気ある損切りは値千金の利益を生み出すことを指していて、損切りの大切さを説いています。今売れば損失は確定しますが、余剰資金を生かすことが可能になります。しかしながら、今後継続して保有したとしても、任天堂の株式が値上がりする保証はどこにもありません。
また、株式売買の基本ですが、株を買った理由が消滅した時点で売却すべきことも付け加えさせていただきます。長期保有の言い訳を探すのではなく、残された資金をいかに増やせるか、熟考することを強くおすすめします。
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また、株式投資はリスクを伴います。投資に関する最終判断は、御自身の責任でお願い申し上げます。