ソニーの株価が800円割れ
ソニー(6758)の株価は2012年11月15日、800円を割り込み、一時772円の年初来安値をつけた。総額1500億円のユーロ円建転換社債型新株予約権付社債(CB)を30日に発行するが、将来、株式転換によって株式の需給が悪化するのではとの懸念が背景にあります。早速、ソニーの株価チャートを見てみましょう。
15日の寄付から株価は窓を開けて大きく下落。790円で寄り付いた後は、一時772円まで値下がりし、年初来安値を更新しました。右側の囲みの部分です。
今夏以降の株価チャートを確認
ここで、ソニーの株価チャートを過去に遡ってみましょう。9月6日に849円の安値をつけた後(左側の丸印)、19日に1059円まで上昇しました(右側の丸印)。それぞれに丸印をつけました。下落の予兆はあったのか?
次に、株価が800円割れとなる兆しはあったのか、株価の下支えとして機能する下値支持線を引いて考えてみましょう。株価チャートを見る限り、株価は11月の第2週目に下値支持線を下回っていることがわかりますね。さすがに800円台割れとまでは言いませんが、株価は再び安値をつけにいく状況に陥りつつあったということがわかります。
●下値支持線についての参考記事:「みずほFG、年初来安値更新で買い!?」
ソニーの株価の底値は?
では、ソニーの株価はいくらが底値になるのでしょうか?株価を考える場合には、3つの数字を使います。「3分の1、2分の1、3分の2」の3つです。では、実際にどの程度まで株価が下落する可能性があるのかを計算してみましょう。
●3つの数字についての参考記事:「みずほ株はいくらまで上昇?株価を予測する3つの数字」
先程のチャートを参考に計算の基礎となる安値を849円、高値が1,059円とすると、2つの価格の値幅は210円です。
849-(210×3分の1)=779円
849-(210×2分の1)=744円
849-(210×3分の2)=709円
計算をしてみると、株価はすでに779円を下回って772円の年初来安値をつけています。しかし、誤差の範囲内と考えられなくもない数字ですから、今日が底になるという可能性も考えられます。
一方で772円が底でない場合には、750円、700円近辺まで株価が下落する可能性も考えられます。過去の株価チャートを見る限りでは、上昇と下落を繰り返して底割れすはこともありますので、今日が底とは断言できません。当面は、短期売買がオススメなのではないでしょうか?
◎チャートを使った分析法がわかる無料講座をプレゼントしています。こちらをクリックください。