おすすめの演目
代書屋おすすめポイント
「東の志ん朝、西の枝雀」と称されるほどの腕前を持つ、桂枝雀さんの最高傑作ともいえる代書屋は是非聞いておくべき演目です。関西弁を使って落語をすることから、まるで漫才を聞いているような気さえしてくる滑稽話です。代書屋を営む男と履歴書を書いてもらいたいという客の男とのやり取りがなんとも面白く、細かいところにまでくすぐりが散りばめられており、思わず吹き出してしまうこともしばしば。テンションの高いアンポンタンな留五郎と冷静沈着な代書屋との対照的な人物描写はさすがという言葉しか見当たりません。「生年月日」と男がいうシーンなど、声を上げて笑ってしまいます。会場からの笑いも半端でなく、中には大笑いしている人もいるほどでした。
一度枝雀さんの演じた代書屋を見た人は、もう他の人の演じる代書屋では物足りなくなるでしょう。何度見ても笑える演目です。是非一度聞いてみて下さい。