コストダウンを図る5つのテクニック~4・5~
<4>既製品家具を上手く取り入れる
造り付け家具は現場で寸法に合わせてつくるため一般に人件費が高くなります。コストダウンを図るには既製品の家具を購入してそのサイズをいかしたプランニングをすることです。
<5>施主支給できる製品をさがす
何でも支給ではなくエアコンや照明器具ぐらいにしておくとよいでしょう。後々何かあった場合の責任問題があるからです。安い物を探すことも大切ですがむしろ子ども部屋の塗装工事を現場監督にお願いしてみましょう。それで大きくコストが下がるというよりお互いの信頼がつくられれば追加変更も頼みやすくもなります。良い意味でのおせっかいを心がけて下さい。
ガイド佐川のワンポイントアドバイス
コストダウンをするには複数見積りを依頼して安い会社を選ぶという方法もありますがけっしてベストとはいえません。それよりもむしろ初めにある程度コストを意識した設計で進めていくことです。そして信頼関係をつくりながら内容をしっかり固めながら打ち合わせをしていくことです。ただ単に比較して高い安いだけでは内容も信頼も得られません。建物は他の物と違って一つ一つ手作業でつくっていくもので、合理的に組み合わせていけばよいものではありません。初めに設計者に予算を伝えて常にコストコントロールを行い、仮にオーバーすれば他にかわるもの、アイデアや工夫で行えるもの、現場での工夫などプロの力を借りて一緒になって進めていくことです。そして完成後も長くつきあえる関係をつくれると最高です。