中古物件

中古住宅は新築物件よりも手頃な価格で購入できるのがメリットなのですが、一方で瑕疵(欠陥)というリスクもあります。このリスクを回避するための事前検査と瑕疵保険についてよく理解しておきましょう。

マイホームを探す時、新築住宅や注文住宅ではなく、中古住宅の物件も検討材料にされるという方が非常に多くなってきています。日本全国で約800万戸と言われる居住者のいない住宅を有効活用することで、立地条件や購入価格の点でメリットが高い住まいを見つけることができるからです。

しかしながら、中古住宅にはリスクがつきものです。新築住宅であれば、建築業者もしくは不動産業者の「10年保証」があり、加えて新築住宅の購入者のリスクを低減する制度がありますが、中古住宅の場合、立地環境や今までの使用状況、劣化状況がそれぞれ異なるため、一律の瑕疵(欠陥)保証制度を適用することが難しく、中古住宅引き渡し後3ヶ月間程度の保証であったり、あるいは一切の保証がなかったり、というケースも珍しくはありません。

そのような中、もっと安心できる中古住宅を増やそうということで、インスペクション(事前審査)と瑕疵保険を活用し、買主だけでなく中古住宅の売主のリスクも軽減させる取り組みをされている「株式会社既存住宅保証センター」様を取材してまいりました。これから中古住宅を購入しようとしている方にとっては、非常に有利なサービスですので、ぜひご一読ください。

インスペクションで確認できる中古住宅の劣化状況

中古住宅みらいえ

株式会社既存住宅保証センターHP。「中古住宅みらいえ」という、中古住宅売買をより安心にするサービスを提供している。

中古住宅の売買には大きなリスクがあります。例えば売主も買主も個人で、瑕疵(欠陥)の保証が引き渡し後3ヶ月であったとします。この場合、建物を引き渡して2ヶ月で雨漏りが生じた場合、売主が補修費用を負担しますが、引き渡し後4ヶ月であれば買主が補修費用を自ら負担しなければなりません。数万円程度の補修費用ならまだしも、状況によっては数百万円の修繕・リフォーム費用が発生することもあり、この費用の負担リスクが中古住宅売買の大きな課題となっていました。

一般的に中古住宅といえども住宅ローンを利用することも多く、「買主がやっとの思いで手に入れた住まいに、意図していなかった補修費用をつぎ込むことになる時の経済的、精神的ダメージはかなり大きい」(株式会社既存住宅保証センター鈴木健二営業部長)のです。

「株式会社既存住宅保証センター」が提供する「中古住宅みらいえ」は、こういった買主の負担を取り除いてくれるサービスです。「中古住宅みらいえ」では、中古住宅の購入前に「インスペクション(事前審査)」を行い、一定の基準を満たす場合に「適合住宅」として認定し、国土交通省が認定する中古住宅用瑕疵保険に加入できるようになります。また、基準に達していない場合でも、どの部分に問題があるかが明確になり、その部分を補修して再度の検査で「適合住宅」として認定されることも可能です。

これにより、無事「適合住宅」の売買契約が成立すれば、瑕疵保証5年間で最大1,000万円が保証されるという瑕疵保険に加入できるようになり、買主の不安は一気に解消されるのです。

買主ばかりのメリットではありません。売主にとっても「適合住宅」として優良な物件であることをアピールでき、物件の早期売却につながりやすくなりますし、万が一物件が基準に適合していない場合でも、その物件に関わっているリフォーム業者や不動産仲介業者ではない第三者によるインスペクションが利用できることから、客観的な物件調査が期待できるという訳です。

次のページでは、中古住宅を購入してリフォームする場合でも適用できるインスペクションと瑕疵保険についてご紹介します。