料理本としても実用的な連作短編集

自分だけのためのフルコース料理を作って、失恋から立ち直ろうとするOL。
拒食症に陥りかけている妹のため、手作りピザに挑戦する兄。
なけなしの貯金を残らずつぎ込んで松茸ごはんを作り、真剣に就職先をさがそうとしない夫に覚悟を迫る妻。
そんな料理にまつわる15のエピソードを集めた連作短編集です。

どれも料理が食べたくなる、作りたくなるエピソードばかりであるうえ、作品中に出てくるすべての料理の詳細なレシピが、写真つきで各話ごとに掲載されており、料理本としても実用的です。

ただし、料理本として使う前に、ぜひ一度、最初から最後まで通して読んでみてください。一つ一つが完結したすばらしいエピソードなのですが、それぞれ登場人物やストーリーに少しづつつながりがあり、最後まで通して読むことで、ジグソーパズルを完成させるような、連作短編ならではの快感が味わえます。

■彼女のこんだて帖

著者:角田光代
価格:550円
出版社:講談社文庫
購入可能場所:全国の書店やウェブショップ

※データは記事公開時点のものです。


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