もしハードディスクが壊れたら……?
ハードディスクが壊れてもあわてないように、しっかり対策をしておこう
PCを日常的に使うにあたって気をつけたいこと、そして常に覚悟しておきたいのが「ハードディスク(HDD)の故障」だろう。筆者はウイルスによってHDDのデータがすべて壊れてしまったことや、衝撃などによってHDDが使えなくなってしまったことが多々ある。そんなときにまずすべきこと、またそうならないためにすべきことを紹介していこう。
ハードディスクから異音がしたら故障の危険性大
普通にPCを使用している場合、「突然HDDが全く使えなくなる」ということは決して多くない。ウイルスやユーザーのミスといった外的要因ではなくハードウエア的な要因の場合、その多くには「前兆」がある。それはHDDアクセス時の「異音」だ。HDDからデータを読み取る(書き込む)際に、「カッタッ、カッタッ」といった音が出ることがある。通常は「カリカリカリ……」といった音なのだが、データの読み書きがうまくいかなくてつっかえているという印象である。このような音がした場合は要注意だ。HDDのヘッドがディスクの表面にあたっているなど、何らかの理由で音が生じているのである。こうなったら、近日中にHDDが機能しなくなると思って差し支えない。
異音がしたら、なるべく早めにバックアップを取ろう。いつHDDが全く使えなくなるか分からないので、まずは最も重要なファイルをバックアップすること。マイドキュメントなどのフォルダーをひとまずバックアップし、それからHDD全体、もしくは必要なファイルだけバックアップすることをお薦めしたい。
ハードディスクのバックアップ方法
■まずは「最重要データ」をバックアップ定期的にバックアップしているユーザーなら慌てることはない。だがそうでないユーザーの場合、まず前段で紹介したように最重要データのバックアップを優先しよう。USBメモリーやリムーバブルHDDなどをPCに接続し、エクスプローラーから「コピー」を選べばいい。
■続いて「HDDイメージ全体をバックアップ」
重要データをバックアップしたら、続いてはOSやアプリケーションなどを含めたHDDイメージ全体をバックアップしておこう。ただし異音がして起動や動作に不都合が生じだしていたら、この項はあまり期待できない。あくまでも「異音がするけど動作に支障はない」という状況での対処法と思ってほしい。
バックアップソフト「Acronis True Image Home 2010」などを利用すれば、OS起動中にもHDDイメージのバックアップを行えるので便利だ。
次のページでは、ハードディスクが壊れてしまったときの対処方法をご紹介しよう。