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哀愁漂う産業遺産と美しい渓谷 愛媛の「別子銅山」

元禄4年の採掘開始から約280年の歴史をもち、かつて世界有数の産銅量をほこった別子銅山の遺構。一部は観光施設マイントピア別子で保存・整備されています。渓谷沿いの登山道をちょっと散策して戻るだけでも、十分楽しめるでしょう。とくに紅葉の時期はすばらしいです。

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レトロな産業遺産と美しい渓谷がマッチ 愛媛の「別子銅山」

 

 

元禄4年(1691年)の採掘開始から昭和48年(1973年)の廃鉱まで約280年の歴史をもち、かつて世界有数の産銅量をほこった別子銅山の遺構は、大半が解体・撤去されて失われましたが、一部は観光施設マイントピア別子の端出場(はでば)ゾーン、東平(とうなる)ゾーンとして保存・整備されています。端出場ゾーンは、その渓谷美から別子ラインとも称される足谷川のほとりに位置し、レンガ造りの旧端出場水力発電所や第四通洞、鉱山鉄道の端出場鉄橋など、哀愁を感じさせるレトロな外観の産業遺産と渓谷美がマッチして、すばらしい景色。また、「東洋のマチュピチュ」がキャッチフレーズの東平ゾーンは、背後に西赤石山(1626m)、西山(1428m)などがそびえる山中の標高750m地点にあり、明治時代にレンガと石で築かれた索道(ロープウェイ)基地跡、貯鉱庫跡の、要塞を思わせる威容が、見る者を圧倒します。

東平へは、ほとんどの人がクルマで来ますが、遠登志(おとし)の登山口から登山道で行けば、国の登録有形文化財に指定されている美しいアーチの遠登志橋を渡り、激流の遠登志渓谷を横に見ながら、仲持ちと呼ばれる人夫が重い荷を担いで往来した仲持ち道を通る、充実した旅になります。クルマでアクセスする場合でも、索道基地跡の横の石段を下って登山道に入って少し歩けば渓谷に出会います。渓谷沿いの登山道をちょっと散策して戻るだけでも、十分楽しめるでしょう。とくに紅葉の時期はすばらしいです。

■マイントピア別子
住所:愛媛県新居浜市立川町707-3
Tel:0897-43-1801
地図:Yahoo!地図情報
アクセス:
・端出場ゾーン 新居浜駅からせとうちバスのマイントピア別子行き、または別子山地域バス別子山行きで、マイントピア別子下車(370円or400円)。
・東平ゾーン 新居浜ICから約18km、車で40分。県道47号線(新居浜別子山線)を直進後、左折して山に登る道(道幅狭い)に入る。バス利用なら新居浜駅から別子山地域バスで遠登志登山口下車(このあたりは自由乗降区間なので、乗車時、運転手に下りる場所を伝えておく。400円)、登山道を徒歩2時間(約3km)か、せとうちバスでマイントピア別子バス停下車、徒歩2時間半。グループで行くなら新居浜駅からタクシーの「駅から観タクン」別子銅山東平コース(2時間30分 6200円/予約不要)も便利でお得。
HP:http://www.besshi.com
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