奇虎360(QIHU)とは?

強敵の出現に焦る巨人

強敵の出現に焦る巨人

奇虎360は中国のセキュリティーソフト最大手の企業です。奇虎360は自社のビジネスモデルをテンセントに例えています。騰訊のインスタントメッセージは儲かっていないものの、それによって巨大な顧客基盤を構築しました。奇虎360もセキュリティーソフトは基本的には無料で提供。そして、その顧客基盤を利用して広告収入と有料サービスの提供で利益を稼いでいます。

経営陣によると、同社はすでに中国最大のインターネットセキュリティーソフト会社、中国最大のブラウザベンダー、及び中国1位のサイトナビゲーションの運営業者となっています。

強敵の出現に焦る巨人

中国ネット検索市場で圧倒的なシェアを持っているだけに、安泰と思われたバイドゥは強敵表れ、相当焦っていることでしょう。テンセントも奇虎360を相当危険な競争相手と見ており、小さいうちに芽を摘んでおこうとした形跡があります。それは2011年夏に奇虎360がニューヨーク証券取引所に新規上場を果たした半年後、テンセントは現在7億8400万人もの中国人が使用している自社のメッセンジャー(QQ)会員に対し、奇虎360のセキュリティーソフトをインストールできないようにしました。ユーザーはQQを取るか、奇虎360のセキュリティーソフトを取るか、2者択一を迫られる形となったのです。元々は、奇虎360がテンセントのQQは個人情報を盗んでいるとし、それを防御するソフトを発表したことによる報復措置でした。しかし億を超えるユーザーが両方のソフトウェアを無料で使用している状況で、テンセントの取った行為は顧客の利便性を無視した強欲行為との批判が高まり、両社は和解した経緯あります。

いずれにしても、中国ネットの巨人2社は奇虎360の持つ集客力に警戒感を抱いているはずです。人を集める無料サービスほど怖い武器はないからです。

仮に奇虎360の検索エンジンが使いやすい、広告が少なくうざくない、などの評価が高まり、バイドゥを脅かすまで人を集めるとなると、同社はセキュリティーソフト(1位)、閲覧ブラウザー(1位)、検索エンジンで勝ち組となり、ネット上の交通量の多くを同社が獲得することになります。そこには広告やゲームという膨大な収益機会があり、インターネットの場合には、それらが急激に拡大する可能性があります。
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