保険を賢く加入・見直せば、100万円を貯めるのと
同程度以上の効果が!
生命保険の契約は、数十年、あるいは一生涯にわたって継続するものなので、月々の保険料はわずかの差でも、長い目で見ると大きな差となって現れます。ですから、新規加入時や見直し時に賢く入れば、それだけで100万円を貯めるのと同程度以上の効果が得られることもあるのです。そのための考え方や選び方を挙げておきましょう。ポイント1. 保険で貯蓄は考えない
掛け捨て嫌いの日本人は、貯蓄性のある保険に固執する傾向があります。貯蓄 性のある保険は保険料が高く、しかも、払込期間は長期にわたります。今は払えても、長い人生には何が起こるかわからないので、将来的にも払い続けられるとは限りません。これから先も、右肩上がりに収入が上がっていく時代ではありません。そんな時代に、将来、家計の重荷になるかもしれない保険に入る必要はありません。貯蓄商品は、他にもたくさんあるのですから。
ポイント2. 保険は掛け捨てで必要な保障だけをカバーする
保険で準備する必要のある保障は、死亡と医療です。死亡保障は、扶養家族がいる人に必要なもので、必要な金額は本人とパートナーの職業や子どもの人数などの事情で異なります。高額な死亡保障が必要な期間は、末子が社会人になるまでです。一方、医療保障は、誰にも一生涯にわたって必要なものと考えられます。このように、必要な保障だけを掛け捨てでカバーすれば、保険料を抑えられます。
ポイント3. 死亡保障の保険は種類選びが保険料を抑えるコツ
死亡保障を得るための代表的な保険は、定期保険と収入保障保険です。ともに、掛け捨てなので保険料は安くできます。でも、同程度の死亡保険金額・同じ保険期間で比べると、収入保障保険は定期保険の半分から3分の1程度ですむ商品があります。また、タバコを吸わない健康な人の保険料を割り引くタイプの保険もあり、最安値の保険料に該当すると、標準の保険料と比べて半分くらいになる商品があります。同じ保障なら、保険料は安いに越したことはありません。保険種類やタイプを選ぶだけで保険料の節約につながるのです。
ポイント4. 医療保障の保険の保障内容はシンプルさを心掛ける
最近の医療保険は、終身保障タイプでも、割安な保険料の商品がたくさん販売されています。保障内容は、最低限必要な入院・手術・先進医療のシンプルさを心掛ければ、保険料負担をより軽くできます。
ポイント5. ネット保険も検討してみる
最近は、ネット生保の商品やネットまたは通販でしか販売していない商品が増えてきました。この種の保険はコストがかからない分、保険料を安くしています。定期保険や医療保険など、比較的、しくみが簡単な保険はネット保険も検討しましょう。
ポイント6. 複数商品を比べることが大切
定期保険、収入保障保険、医療保険のいずれも、商品ごとに微妙に保険料が異なります。このため、新規加入時や見直し時は、最初から1つに絞らないで、いくつか候補を挙げて自分の年齢・性別で保険料を比べてみることが大切です。
ポイント7. 保険料はまとめ払いする
保険料はまとめて払うと割引があります。月払いを年払いに変更するだけで、年間の保険料は2~3%の節約ができます。どうせ払わなければいけないお金なら、少しでも払う金額を少なくしたいものです。
このような、保険料を安くする方法を駆使すれば、年間数万円の保険料を節約することが可能です。保険料を節約できた分、貯蓄額を増やすようにしましょう。