ニート、数年後には100万人
15歳から34歳までの若者で、仕事に就かず家事も学業もしない人をニートと呼びます。厚生労働省の調査では全国で60万人を超えているそうで、数年後には100万人を突破するのではないかともいわれています。住まいのあり方でニートを防げるというものではありませんが、どんな工夫ができるかを考えてみましょう。大切なことは顔を合わせる機会を増やすこと
引きこもりなどは小学校から始まるケースもあれば、中学や高校からの場合もあり、さらに社会人になってから発生することもあるでしょう。子どものうちは何とか話しができても、社会人になってからは親子であっても話すきっかけすらつくれないのが現実です。住まいの中での工夫は、とにかく家族が顔を合わせる機会を増やすプランをつくることです。子どもが小さいうちであれば階段をリビングに設置するリビングインがおすすめです。外から帰ってきて必ずリビングを通って自分の個室に行くので、顔を合わせ声をかけやすい状況が生まれます。
さらに近年は1階、2階両方にトイレや洗面を設けますが1階に1か所という考え方もあります。多少不便さはあっても必ず1階に下りてきますから顔を合わせる機会が増えるでしょう。個室の収納なども部屋の中には簡易的な収納のみにして個室の外に家族の物をまとめて収納スペースを確保する考え方もあります。朝や夜に収納の物を子どもが取りに来たときにバッタリ会うことで何気ない会話も生まれるでしょう。
コミュニケーションは面と向かって話すより何か行動しながらの方が話しやすいことがあります。例えばテラスやバルコニーでバーベキューを行うときに話がはずむのは、行動が伴うからです。