7月の中国経済指標は減速
足下の中国経済は失速、しかし回復の時は必ずくるはず
小売売上高は13.1%増でしたが、6月の13.7%増より減速。1-7月の中国都市部固定資産投資は前年同期比20.4%増となり、1-6月の20.4%と変わらなかったものの予想の20.5%増を若干ながら下回る結果に。消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.8%増で、予想の1.7%増を上回ったものの6月の2.2%増からは減速。鉱工業生産は9.2%増でしたが、6月の9.5%増、市場予想の9.8%増を共に下回っています。また中国人民銀行によると、国内金融機関の7月人民元建て融資残高増加額は5401億元にとどまり、市場予想の6650億元や6月の9198億元を下回り、2011年9月以来の低水準となりました。
長期に良いものが短期に悪くなっている
ここまでに見てきたように現在の中国経済のスローダウンは明らかです。しかし、現在の中国経済のスローダウンが永遠に続くかというとそうではないでしょう。中国は金融危機後、世界的な金融緩和・景気刺激策発表によって経済が過熱してくると、世界に先駆けて2010年第2四半期から引き締め政策をとりはじめたのです。その結果として、経済はスローダウンし、今に至っています。むろん、不動産価格を抑制しようとしているにもかかわらず、不動産価格は下がらないまま、景気が悪化しているので、ここで極端な金融緩和策をとれば良いといった簡単なことではありません。しかし、中国政府はここから緩やかではあるものの金融緩和策・景気刺激策を拡大していくことは明らかです。たとえば、中国の温家宝首相は「中国経済は依然として下振れ圧力に直面している」とした上で、物価上昇が落ち着いてきたことから「金融政策を操作できる余地が高まった」とコメントしています。