VIX指数(恐怖指数)とは
恐怖指数ともビックリ指数とも言われるVIX指数。しかし上手く利用すれば利益を出すことも出来ます
1990年代や2005年~2007年初めまでの究極的な楽観相場であっても、せいぜい10を僅かに下回るところがVIX指数の下限でした。一方上に行く時は、従来40を超えるようなことはまずないと言われていましたが、金融危機の最中では2度にわたり80を超えた月があり、上限は打ち止めがありません。
金融危機以降にVIX指数への注目が高まった
そして金融危機以降、世界の投資家(主にプロを中心に)の間でボラティリティー指数に連動する資産(VIX指数先物やそれに関するETF、ETNなど)への関心が急激に高まってきました。米国のVIX指数だけでなく、同じ性質を持つボラティリティー指数が欧州市場にもできており、これらの先物取引高は2010年以降に10倍以上に大きく増えてきている状況です。またこの動きに合わせて個人投資家向けにも同様の取引ができるように、VIX指数先物などに連動するETF・ETNが沢山できており、日本でも東証・大証に合計4銘柄が上場しています。
金融危機以前の投資の世界では、主に分散投資が相場急落時には有効だと言われてきました。しかし金融危機でそれが通じないこともあると身にしみて分かったあと、ボラティリティー自体を管理する必要性に、投資家(特に年金や大手の資産管理ファンドの運用者など)が注目するようになったのです。
ここまで注目を集めてきていますので米国株を対象にしたVIX指数ではなく、日経平均の値動きを対象に作られたボラティリティー・インデックスを対象とする先物商品やそれに連動するETFなども登場してくるでしょう。