という名の干菓子はいかがでしょうか?
「かしこ」とは……
「かしこ」とは、以下HPより抜粋(中略有)→「かしこの干菓子は、日本古来より讃岐地方(現在の香川県)で生産されている和三盆糖というお砂糖からつくられます。
讃岐三白のひとつ、和三盆。江戸時代にはじめて国産の白砂糖としてつくられたお砂糖です。
独特の風味があり、ふんわりとした口どけのよさ、淡白さが特長です。
創業二百余年の老舗の和菓子司の蔵に眠っていた古い木型を、かしこは使用しています。かしこは、江戸時代から明治時代にかけて彫られた木型の中から、特に繊細で美しい意匠を選び、菓子作りに用いています。百余年前の木型は、それ自体が何とも言いがたい美しい表情をしています。」
とあります。……私が「かしこ」を見つけたのは偶然でした。自分の話で恐縮ですが、手紙の書き方の本を執筆していたときに、贈り物の添え状文例のページで、何か実際にあるお菓子を思い描いて文例を書こうと思い、探していたところ、思いがけなく「かしこ」のHPを見つけました。まさに手紙の心を表すその名に驚き、嬉しくなってすぐにネットで取り寄せました。真っ白な包みから顔をのぞかせたこれまた雪のように白い貝殻型の干菓子。その清らかさと繊細さに、しばらく見入ってしまいました。
「かしこ」とは、みなさんご存じのように手紙の結語ですね。現在は女性特有の語ですが、昔は男性にも用いられ「源氏物語」などの中にもその例が見られます。「かしこ」とは、畏、かしこしの語幹で、恐れ多いなどの意を持ちます。その名が示すように、おわびのほか、目上の方へ、改まった場面など様々な場で、その思いを届けてくれるのでは?
おわびならば、恐れ多い、恐れつつしんでというおわびや恐縮な気持ち。そして、礼を尽くす心や、言葉では言い尽くせない思いも合わせて届けてくてれるのではないでしょうか。
貝型以外にも、鶴亀などの型もあり、こちらは寿、お祝いにピッタリ。そのほか、木の葉、雪、糸など、美しい型がいろいろあります。
以前は都内でも取扱店があったように記憶していますが、現在は香川県内のショップとネット注文のようです。
『 かしこ』詳細は→http://www.kasiko.jp/