36週で結婚式に出席 in コタキナバル(マレーシア)
ホテルのプールサイドでまったり |
毎週のように飛行機に乗っていたが、旅行前には必ず毎回ドクターに行き先を告げ、同意書を書いてもらった。多くの航空会社は、チェックインの時にドクターからの同意書がないと乗せてもらえないのだ。
キャビンクルーはトレーニング中、機内で出産のハウツーを一応習うとはいえ専門家ではないし、いざという時には飛行機を最寄りの空港へ緊急着陸したりするなど航空会社にとっても何かと大変である。
マレーシア流の結婚式はお茶で乾杯
「結婚式に出席するんだったら、お祝いのシャンパンをひと口くらい飲んでもいいわよ」とドクターからうれしいお言葉をいただき、結婚式ではひさしぶりにアルコールを口にできる!と喜んでグラスを傾けたのだが、あれ、何だかこのシャンパン、お茶の味がする……。妊婦の私が特別扱いなのかと一瞬思ったが、まわりを見渡すとみんなお茶で乾杯している。どうやらこれがカタザン(マレーシアの民族)流結婚式のようだ。しかしその乾杯の後は、みなさんウィスキーで盛り上がっていた。さすがに私はそれは遠慮した。出席者の中には産婦人科のドクターもいて「もし陣痛がはじまってもノープロブレム。安心して踊っていいよ、面倒みるからね」と言われたものだから、その言葉を信じ、心ゆくまで踊った。ホテルのスタッフは「マレーシアで産んでいったら? マレーシアのパスポートがもらえるよ」と言ってくれるが、それでなくてもすでに2つのパスポートと1つの永住権のあるベビー、そんなことをしたら余計にこんがらかってしまう。できればそれは避けたいと丁重にお断りした。