米ドルと似た値動きをする

カナダは米国と国境を接しており、地理的に非常に近いことから、経済的にも深い関係を持っています。そのため、米国の景気が低迷している時は、カナダの景気にもマイナスの影響が及び、逆に米国の景気が好調な時は、カナダの景気も好調に推移する傾向が見られます。

結果、米ドルとカナダドルは同じような値動きをします。つまり、米ドル/カナダドルという通貨ペアは、ファンダメンタルズの比較で、どちらか一方が積極的に買われ、他方が売られるという関係が成り立ちにくいとも考えられます。したがって、米ドルとカナダドルは同じような値動きに終始するため、同通貨ペアには為替差益を狙ったトレードが難しいという側面があります。

ただし、前述したようにカナダは鉱物資源を豊富に有した資源大国です。原油の埋蔵量に至っては、サウジアラビアに次ぐ世界第二位であり、原油価格が上昇傾向をたどっている時には、米ドル売り・カナダドル買いが進む傾向が見られます。

また、カナダの金利水準が米国の金利水準を上回った時なども、カナダドルの買いが活発に行われることもあります。したがって、米ドル/カナダドルの通貨ペアで取引をする場合には、カナダと米国の金利比較、ならびに原油価格の動向を手掛かりにして売買の判断を下すと良いでしょう。

流動性の低さと情報量の少なさに要注意

ただ、カナダドルの取引を行うにあたっては、前述したように、流動性が低いという点には注意が必要です。

流動性の低い通貨は、値動きが荒くなるため、相応のリスクがあることに留意しておきましょう。したがって、あまりレバレッジを高めに設定してポジションを取ることは、避けなければなりません。

また、他の通貨に比べて情報量が少ないという点にも注意する必要があります。FXをはじめとして、外貨に投資する際は、その国の経済情勢をしっかり把握しておく必要があります。

米国やユーロ圏に関する経済情報は、日本国内においても十分に得ることができますが、カナダの場合、どうしても日本国内で得られる情報が乏しくなります。したがって、細かく売買を繰り返すデイトレードには不向きな通貨であるという点も、理解しておいてください。


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